macOS Big SurのBlueGriffonでのダイアログ白紙の調査
時間が開いてしまったが、以前投稿した「MacでBlueGriffonのダイアログが白紙 – Kenchant」について、当時いろいろと調査しており、その際のメモがローカルに残ったままだった。他に困っていて調査している人の参考にしてもらうために、こちらも投稿しておく。
Twitter上でSeaMonkeyについて調べていたら、macOS Big Surのリリース直後 (2020-11-14) に、SeaMonkeyでBlueGriffonで起きていたようなダイアログの白紙が発生していたらしい (参考)。
現在の最新のSeaMonkey v2.53.8.1 (macOS Big Sur v11.3.1) では白紙が再現しない。
この人が、SeaMonkeyでの白紙の対策方法をブログにまとめていた (参考)。そのブログが「Probleme nach Update auf macOs 11.0.1 Big Sur: UI-Inhalte unsichtbar! | SeaMonkey Internet Suite」にある。
SeaMonkeyでの回避策は以下の通りだった (英語に翻訳)。
テーマを [SeaMonkey Default Theme] から [SeaMonkey Modern] に変更して再起動して直ったらしい。
該当ブログの情報によると、Bugzillaに登録されている以下の2件のissueが白紙の問題を取り扱っている。
- 1677316 – SeaMonkey is showing blank popup menus and folder trees after upgrading to macOS Big Sur [11.0]
- 1677273 – Accounts and folders invisible in folder pane after upgrade to [macOs 11.0. big sur]
1個目が特に重要。2個目は同件でクローズになっている。SeaMonkey 2.53.5/macOS Big Sur v11.0.1で起きた。
白紙の原因としては以下でコメントがあった。
Appleが既存アプリケーションの互換性を破壊したらしい。SeaMonkey 2.53.5.1で直したらしい。
2020-11-16に上記のコメントを書いて、2020-11-22にコメント16で直したことを報告している。
Thunderbirdでも同じような現象が起きていた (macOS Big Sur causing issues. Thunderbird stalls and folder pane invisible. | Thunderbird Support Forum | Mozilla Support) から、おそらくこちらかFirefoxのgecko本体のパッチを取り込んで直った可能性が高い。コミットを見ても、それらしい修正がなかったから。
1677316の修正内容を分析して、おそらくBlueGriffonの本体となるgeckoの該当修正を取り込めば直るのではないかと思った。BlueGriffonのGitHubリポジトリ―のフォークの中に、最新のGeckhoを取り込んだものが「trickypr/bluegriffon: BlueGriffon, the Web editor」となる。これをビルドすれば白紙の問題が解決したりしないだろうか。
直そうと思うと自分でビルドする必要があるので、こちらにも取り組んでみたい。ひとまず調査はここまでとなる。
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