受験報告: HTML5 レベル2試験 ver2.0 | JavaScriptに特化した試験はフロントエンドエンジニアに有用

HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル2 (HTML5 レベル2試験) (ver2.0) の受験報告を記す。

概要

概要
項目 内容
試験名 HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル2 (HTML5 レベル2試験) (ver2.0)
URL https://html5exam.jp/outline/lv2.html
主催者 LPI-Japan
受験日 2021-03-13
勉強期間 2週間
教材

内容

HTML5 レベル2試験はLPI-Japanが主催するJavaScriptに特化した認定試験となっている。JavaScriptの基本構文、DOM操作、WebブラウザーのAPI、セキュリティーモデルなど、JavaScriptとそのAPIに特化した内容となっている。

レベル1がHTMLとHTTPに関する試験だったところと大きく変わって、プログラミング的な要素がかなり大きい試験となっている。それもあり、どちらかというとフロンドエンドプログラマー向けの試験となっている。

動機

2016-03-31にレベル1に合格してから、ちょうど5年で認定の優位性の期限が月末に控えていた。レベル2試験の受験は有意なレベル1認定が必要だったため、更新するにはぎりぎりのタイミングだった。

加えて、ちょうど2020年12月から派遣でフロントエンドの仕事をしており、業務内容とタイムリーだった。特に大きいのは、所属している派遣会社のパーソルテクノロジースタッフで、就業中に資格試験に合格すると、受験料の補助と、報酬5000円が支給される。今まで資格試験をいろいろ受けてきたが、全て自己負担だった。受験料が1.5万円くらいするのでどうせ受験するならば、今しかなかった。

レベル1に合格してから次いつレベル2を受験しようかタイミングをうかがっていたら、結局ぎりぎりになってしまった。

勉強

勉強にあたって以下の2冊の書籍を購入した。

それぞれ以下で書評を投稿している。

メインに使ったのはスピードマスターだ。対策テキストのほうは2016年くらいに購入していて、試験のバージョンがあっていないので、問題演習などでサブに使った。

そのほかには、公式サイトのサンプル問題とマイナビで公開されている問題を使った。マイナビの問題は対策テキスト (ver1.0) の問題集がそのまま公開されており、内容が重複してしまっていたので、対策テキストは買わなくてよかったなと思ってしまった。公式サイトのサンプル問題はけっこう難易度が高いので、スピードマスター、マイナビ、サンプル問題の順番にこなすとちょうどよい。

業務が忙しくて、2021-03-01に受験を決めてスピードマスターを購入して、問題演習中心に学習を進めて、2021-03-13にオンラインで自宅受験した。派遣の契約期間が3月末までで、補助の申請には領収書の郵送が必要で、2週間くらいかかる可能性があったのでこの予定になった。

一部半休を取得するなどしたものの、なかなかタイトなスケジュールだった。前回受験から5年たって、他の業務などで予備知識が若干あったのが助かった。

受験

前回はテストセンターでの受験だったが、最近になってピアソンが自宅からのオンライン受験に対応していた。オンライン受験の場合、面接官がWebカメラで試験中に監視をする。その際の試験官には日本人と外国人を選べる。外国人だと当日の案内が英語となる。

日本人で受けたかったのだが、受験日時の都合で外国人を選ぶしかなかった。ただ、英語での案内といっても簡単なものでチャットもあるのでなんとかなった。

それよりもマシン環境を用意するのにてこずってしまった。当時はパソコンのOSにUbuntuを使っていたのだが、オンライン受験だとUbuntuは対応しておらず、VirtualBox上のWindowsで受験するしかなかった。その際に、「VirtualBoxのWindows 10ゲストの音声入出力の有効化 – Kenchant」に掲載した音声入出力の対応が役に立った。

結果

受験直後にすぐに結果が発表された。試験結果は以下の通りだった。

試験結果
項目 基準
スコア 90点
合格ライン 70点
結果 合格

配点
セクション名 正解率
JavaScript 100 %
WebブラウザにおけるJavaScript API 91 %
グラフィックス・アニメーション80 %
マルチメディア 100 %
ストレージ100 %
通信100 %
デバイスアクセス100 %
パフォーマンスとオフライン75 %
セキュリティモデル50 %

合格ライン70点に対して90点と余裕をもって合格できた。短期間ながら、問題演習をきっちり行えたのが功をなしたのだろう。なかなかプレッシャーがあったが、うまく合格できてよかった。

HTML5 レベル2試験では通常業務では場合によっては触れることのないWebWorkerやWebSocket、アニメーション関係のAPIに触れる他、実務でも使用するストレージ (LocalStorage/SessionStorage) などいろんなAPIを広く浅く学ぶことができる。使うかどうかはわからないが、フロントエンド技術者としては学んでおいて損はないかと思った。

HTML5試験はこれで最上級の試験まで合格でき、受験料の補助も受けられたのでひとまず満足だった。今度はLPIC関係の試験の有効期限が迫ってきているので、このあたりをまた受験することになるだろう。

領収書

今回の受験では受験料の補助を受けるため、領収書が必要になる。ピアソンVUEでの領収書の申請は「領収証について // ピアソンVUE」のフォームから行う。

フォームに入力する際の情報がわかりにくく、カスタマーサポートに問い合わせたのでメモしておく。

今回自分が受験した場合の情報は以下の通りだった。

  • Registration ID (確認番号または登録番号):「392615881」または「0057-5605-1398」
  • ※上記は、ご予約確認メールに記載ございます番号となります
  • 試験プログラム:「LPI-Japan」
  • 試験コード:「HTML5L2-200」
  • 受験日:「3月13日」
  • 受験されたテストセンター :「オンライン」
  • 受験料 :「16,500円」

一番わかりにくいRegistration IDは、試験予約時の登録ID・受験番号かオーダー番号 (ハイフン区切り) のどちらでもよいようだ。

なお、ピアソンVUEで受験料を支払う場合、海外決済になってしまい、海外決済による手数料が決済事業者から徴収されることがあるので注意する。Kyashで支払うと3 %の手数料が発生してしまっていた。

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