FSFのThank GNUの名簿への掲載報告
概要
時間が空いてしまったが,「FSFのメンバーシップの貢献メンバー (Contributing Member) への変更方法」に掲載した通り,2020-05-16にFSFに500 USDの寄付を行った。だいたいその1週間後にチェックしたところ,Thank GNUの名簿に氏名が掲載されたので報告する。
証拠
まずは証拠画像を以下に掲載する。
上記の画像の一番下に僕の氏名である [Ken SENOO] がはっきりと掲載されている。今回は500 USDを寄付したため,Contributorsとして名簿に掲載された。
ちなみに,僕の1個上の [John Sullivan] はFSFの常任理事 (executive director) である。会員加入後に送付されてくる会報に同封されてくる手紙の差出人でもある。ただの偶然であり,特に意味はないのだが,なんとも光栄なことだった。
真の自由ソフトウェア主義者
なお,今回ブログ記事に投稿するために確認した2020-08-09 Sun時点で日本人と思われる人物は自分を含めて以下の4名だけだった。
- Hideki Igarashi
- Inouye Satoru
- Ken SENOO
- Minoru Sekine
自分が知るかぎり,FSFに加入しても会員名簿を閲覧できるわけではない。そのため,FSFメンバーであることを第三者に証明するには,年間500 USD以上を寄付してThank GNUに掲載されるしかない。
FSFの存在を知った2014年頃は大学院生だった。そのときに,フリーソフトウェアを支持している人物として,江添 亮や奥野 幹也を知っていた。
残念ながら,両者ともにThank GNUには掲載されていない。奥野 幹也に関しては,ブログにFSFへのリファラルリンクが掲載されているので,Thank GNUに掲載されていないだけで,FSFメンバーの可能性は高い。
ただ,どちらも少なくとも僕より年上で,東証一部上場の大企業の社員で,自分で本を出版するなど,社会的地位があり,経済的余裕があるはずだ。年間500 USDの寄付の支払いなんて無職の僕以上に簡単なことだろう。しかし,それをやっていない。そのことを僕はとても残念に思った。
「言うこと」と「やること」には天と地ほどの大きな隔たりがある。「フリーソフトウェアを支持すると言うこと」は誰にでもできる。仮に思っていなくても,嘘でも言うことができる。しかし,それを実際に「行動で示すこと」は言うよりもはるかに難しい。手間暇や費用がかかる。嘘や軽い気持ちだけでは決してできない。
「言葉なんか何のあてにもならない。言葉よりも行動のほうが信用できる。」これは社会人になって6年ほど経って感じた僕の信条でもある。
フリーソフトウェア主義者や自由ソフトウェア主義者を名乗るならば,少なくともFSFのメンバーであるべきだと思っている。そして,第三者にそれをはっきりと証明できるように,Thank GNUにも掲載されているべきだと思っている。
この基準に照らし合わせると,江添 亮や奥野 幹也も,結局「言うだけの人」だった。制御できない他人のことをあれこれいってもしかたないのだけど,数少ないフリーソフトウェア主義を表明している人たちで,学生の頃に尊敬していただけにとても残念だった。
本当にわかっているならば,誰かに言われなくても,自分で判断して行動するだけだ。
僕は「言うだけの人」にはなりたくないと思っている。自分の本気を示すために,行動でも示すように心がけていきたい。
結論
FSFのThank GNUの名簿へ掲載されたことを報告した。
2020年という節目の年に名簿に掲載されたことは自分にとって大きなことだった。自分の自由ソフトウェア主義はここから始まるといってもいいだろう。
自分が生きているかぎり,現代の情報社会を成立させているフリーソフトウェアを使い,恩恵を被り,支持するかぎり,これからも支援していく。
日々のフリーソフトウェアの普及活動だけでなく,金銭的な支援,第三者的への証明としても,1年でも長く名簿に掲載されるようにしたい。