年間報告 2018年 | C++のいい仕事を取るための我慢の1年

年が明けたので旧年を整理する。題名にも書いた通り,2018年はC++のいい仕事を取るための我慢の1年間だった。

発表

勉強会で2回発表した。

1個目は過去のCAE関係での活動で声がかかったのがきっかけのものだ。3年ぶりくらいに数値解析の話ができて面白かった。次に数値解析のことをやるのはいったいいつになるのやら…

2個目は2018-04から参加開始したQt 勉強会 @ Tokyoで,Qt Quick関係の調査内容についての発表だった。クロスプラットフォームなGUIライブラリーで最高クラスの品質をもつQt。これを使いこなせるように取り組んでいるが,なかなか難しい。

勉強会

技術勉強会に18回参加した。特に,Qt勉強会には4月から毎月参加し,参加報告を書いた。

参加した勉強会はできるだけ参加報告を書くようにした。カテゴリーの「report/event」にまとめている。

参加勉強会一覧
日付 名前 ブログ
2018-04-28 Qt 勉強会 @ Tokyo #58
2018-05-19 Qt 勉強会 @ Tokyo #59
2018-06-16 Qt 勉強会 @ Tokyo #60
2018-07-07 Siv3D 勉強会 in 筑波 (2018)
2018-07-14 Qt 勉強会 @ Tokyo #61
2018-07-25 【勉強会】FirebaseとXamarin.Formsで作るクロスプラットフォームイベントアプリ開発
2018-07-27 The continuing evolution of C++
2018-08-18 Qt 勉強会 @ Tokyo #62
2018-08-23 nakameguro_feature.cpp vol.7
2018-09-15 Qt 勉強会 @ Tokyo #63
2018-10-20 Qt 勉強会 @ Tokyo #64
2018-11-03 Mastodon Meetup at Tokyo
2018-11-17 横須賀開催!Web×IoT メイカーズチャレンジ 2018-19 【ハンズオン講習&ハッカソン】
2018-11-18 横須賀開催!Web×IoT メイカーズチャレンジ 2018-19 【ハンズオン講習&ハッカソン】
2018-11-24 Qt 勉強会 @ Tokyo #65
2018-12-08 横須賀開催!Web×IoT メイカーズチャレンジ 2018-19 【ハンズオン講習&ハッカソン】
2018-12-09 横須賀開催!Web×IoT メイカーズチャレンジ 2018-19 【ハンズオン講習&ハッカソン】
2018-12-15 Qt 勉強会 @ Tokyo #66

特に印象的だったのは以下の3点だ。

  1. The continuing evolution of C++
  2. Mastodon Meetup at Tokyo
  3. 横須賀開催!Web×IoT メイカーズチャレンジ 2018-19 【ハンズオン講習&ハッカソン】

1点目の「The continuing evolution of C++」はC++の生みの親であるStroustrupによる講演だった。生きている間に直接お話を伺えるとは思えなかった。自分のIT技術者歴としても貴重な体験になった。

2点目の「Mastodon Meetup at Tokyo」は分散SNSのMastodonの集まりだった。普段ネット上でしか存在を知らない人達のご尊顔を拝めて参考になった。やはりアニメアイコンのアカウントはオタクというのは本当だった。

3点目の「横須賀開催!Web×IoT メイカーズチャレンジ 2018-19 【ハンズオン講習&ハッカソン】」はIoTに関するハンズオンとハッカソンだった。人生初のハッカソンの参加だった。土日を4日も費やしてしんどかったが,チームを組んでハッカソンに取り組んでいい経験になった。参加報告を作成したいところだが,1/24木にこのハッカソンの続きで「アイデアコンテスト」が控えている。これが終わってから考える。

資格試験

4個の資格試験に挑戦し,3個合格できた (report/examカテゴリー)。

LPIC-2は勉強を初めて合格まで3か月ほどかかり,けっこうな労力がかかった。

秘書検定2級だけ惜しくも不合格だった。懲りずに新年に再受験する。

新年は以下の試験に挑戦する。

  • 秘書検定2級
  • ビジネス会計検定3級
  • PHP5
  • JSTQB
  • UMTP
  • CCNA

読書

読書記録を「review/bookカテゴリー」やブクログで公開している。

これによると,2018年は158冊の本を読んだことになる。2-3日で1冊のペースであり,けっこう読んでいた。内訳としては,IoT関係の本が割合としては多かった。

2018年に読んだ本で良かったのは合計34冊だ。

2018年の1番の本は「書評☆5 Windows 8 カスタマイズ完全攻略 | 8だけでなく7や10にも極めて有益で,特に右クリックメニューのカスタマイズを徹底解説」だ。ニッチでネットで探しにくい情報がまとまっており,Windowsを使うなら是非手元にほしい本だった。

趣味

学生の頃にはまっていたカードゲームのマジック:ザ・ギャザリング (MTG: Magic: The Gathering) に復帰した。

9月に新宿で開催された「25th Anniversary マジック:ザ・ギャザリング展」展の存在を知り,見学に行ったのがきっかけだった。

こちらの活動のまとめは「#mtgjp 年間報告 2018年 | 6年ぶりに復帰し,トップメタにわからされるも,新デッキ装備リベリオンに確かな手応えを得る」にまとめている。

社会人になって約5年経つ。仕事と勉強以外に趣味らしい趣味がなく,ぱっとしない日常だった。退屈な仕事の気分転換としても,仕事以外でネットとは異なるリアルなコミュニケーションの場,自分の挑戦の場としてもいいなと感じた。

MTG関係の記事は「MTGカテゴリー」で公開している他,DiaryNoteという外部ブログ「せのおの日記」にも同じ内容を投稿している。DiaryNoteは2002年頃からサービスを開始しており,MTGプレイヤーの利用者が多く,情報交換が活発なためだ。

その他,会社の同僚の勧めで位置情報ゲームのIngressを11月から始めた。1/5でレベル8になった。Agent Nameはsenookenだ。

ホームページ

2018-03-10」に,このWordPressを使ったホームページsenooken.jpを開設した。今日までに263件の記事を公開した。大半は書評だが,それでも継続してホームページを更新してきた。

この他に,2018年は2個のWebサービスを始めた。

GNU Socialは分散型SNSの一種だ。2017年4月に分散型SNSとしてMastodonが日本で話題になった。それを受けて興味を持ち,GNU Socialを始めた。5月のGWに集中的に取り組み,2018-05-04にサービスを開始できた。うまくいかないところがあり,サーバーの移転などを行ったりした。11月ころには安定して運用できるようになった。今後も長く続けていく。

Kanboardはタスク管理のWebサービスだ。以前はProducteevというサービスを使っていた。しかし,サービス終了となり,別のタスク管理サービスを検討する必要が出てきた。外部のWebサービスを使うと,このようなサービス終了が付きまとってくる。これを避けるために,自前で運営したいと考えていた。

そこで,2018-06-03に導入した。PHP製でファイルを配置するだけの簡単インストールだった。いくつか不満点はあるものの,GNU Socialと同様に現在まで問題なく使えている。今後も使い続けていく。

2018年はsenooken.jp,social.senooken.jp,task.senooken.jpといった自分の基盤となるメインのWebサービスを3個もリリースした始まりの年となった。

新年は,オープンソースなオンラインストレージであるNextCloudを試してみたい。

仕事

2018年は仕事にも大きな変化があった。

まず,2018-03-31で2年間勤務した会社を退職した。スロットマシンのメーカーで,C++で作られたスロットマシンのシステムの保守を担当していた。

この会社には,C++の経験を積みたくて入社した。しかし,社内のレベル感が自分に合わず,仕事も退屈なもので品質の低いコードのお守り,バグ対応ばかりでC++の技術力向上は難しかった。そこで,2月からC++の技能向上を目的に転職活動した。DeNA,Yahoo! JAPAN,スクエア・エニックス,gumiなど,今回は名だたる企業の面接にありつけたが,結果はなかなか難しかった。

ただし,Yahoo! JAPANでの面接は今後の自分の参考になるものだった。Yahooのエンジニアには,IT技術全般の知識が必要だということだった。確かに,自分にはIT技術全般 (CI,VCS,Web,NW,DB,テストなど) の知識が不足していたので納得だった。今後の課題とする。

その結果,2018-04-01に現職に就いた。SESの会社で客先常駐技術者として4月から12月まで仕事をしていた。1月からは違う現場となる。

4月から12月は通信キャリア向けのコアネットワーク開発という名目の仕事をしていた。既存システムの改修補助として,詳細設計書作成,製造工程,単体試験,結合試験を行った。いわゆるSIerでの仕事となり,戸惑うことが多かった。まず,開発環境が固定されており,仕事がしにくかった。テキストエディターには「秀丸」が指定され,外部ソフトのインストールも許可されていなかった。インターネットの閲覧は可能だったのは救いだった。

開発言語はC90と古かった。一般的にはバッドノウハウとされているヨーダ記法がコーディング規約で推奨されているなど,コードの質もいまいちだった。詳細設計書は内容は紙Excelでのソースコードを書き起こしたフローチャートだった。単体試験も,ソースコードをGDBでなぞるもので,結合試験も手作業だ。CIや自動テストはなかった。

現場のレベル感も,IT業界未経験者が多く,フロアに自分より頭のよさそうな人がいなかった。

自分にとっては,この9か月間は牢獄生活だった。ひたすら単純作業ばかりで辛かった。大学院卒がやる内容ではなかった。残業ほぼなしで勤務できたのが救いだった。会社を辞めたかったのだが,次いい仕事をくれるという話で我慢した。12月から次の現場探しが始まった。今回の現場探しでの反省点を生かし,現場のレベル感のわかる質問を重視して,絞り込んだ。その結果,いい仕事がとれた。

仕事面に不満が残ったので,今回の記事に「C++のいい仕事を取るための我慢の1年」と名付けた。1/7月から仕事開始だ。次の仕事には自信がある。しかし,万が一ダメだった場合は転職することになるだろう。

自分の目標のために新年も邁進する。

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