Thunderbirdのデフォルトのアプリケーションの初期化方法
概要
先日,メインのWebブラウザーをChromiumに変更したことを報告した。その際,一番最初に困ったのは,メールクライアントのThunderbirdのメール本文のURL選択時のデフォルトのWebブラウザーだった。
結局,「Ubuntuのデフォルトアプリケーションの変更方法 – senooken.jp」に記した通り,OSの設定を変更する必要があった。
しかし,当初はそのことに気付かず,Thunderbirdの設定で解決できるだろうと思い,「Thunderbird内でURLをクリックしたとき、ブラウザ選択ダイアログを表示する方法 – Sakura scope」などを参考に設定していた。
しかし,こちらの設定がまずくて,リンクをクリックしてもWebブラウザーがそもそも起動しなくなった。どうやら,Thunderbirdのデフォルトのアプリケーションの対応がおかしくなったようだ。
困ってしまったものの,うまく解決できたので対処方法を残しておく。Ubuntu 20.04のThunderbird 68.10.0で確認した。
方法
Thunderbirdのデフォルトのアプリケーションは [Edit]>[Preferences]>[Attachments]>[Incoming] の [Content Type] と [Action] で対応付けられている。
こちらの対応はThunderbirdのプロファイル (例: ~/.thunderbird/ugtwplf3.default/
) のhandlers.json
で管理されているようだ。
中身は以下のとおりになっていた。
{"defaultHandlersVersion":{},"mimeTypes":{"application/x-extension-eml":{"action":0,"ask":true,"handlers":[{"name":"Thunderbird Mail","path":"/usr/bin/thunderbird"}]}},"schemes":{"http":{"action":4,"handlers":[{"name":"Chromium Web Browser","command":"env %u"}]},"https":{"action":2,"handlers":[{"name":"Chromium Web Browser","command":"env %u"}]}}}
こちらのファイルを削除やリネームすると,先ほど確認した [Incoming] が空になり,リンクをクリックするとWebブラウザーが起動するようになった。
Thunderbirdのデフォルトのアプリケーションがおかしくなったら,こちらのファイルを削除してやり直すのがよさそうだ。
結論
Thunderbirdのデフォルトのアプリケーションのトラブルの解決方法を記した。
このあたりの細かいトラブルは検索するのも難しい。困ったら,設定ファイルを削除してやり直して対応したい。