インストール: GNU Autoconf | UNIX系OSのパッケージ開発の基盤ソフト
プログラムをSVNやGitのリポジトリーからビルドする際に,configure.ac
からconfigure
ファイルの生成時に必要なGNU Autoconfをソースコードからインストールする。
GNU AutoconfはAutotoolsというUNIX系OSでソフトウェアパッケージ開発を行うためのフレームワークの1種であり,autoconf, automake, libtoolsの3大ソフトウェアの一つである。
ソースコードからソフトウェアをインストール際にほぼ必須となる。システムにインストールされているGNU Autoconfはバージョンが古いこともあるので,最新のソフトウェアをソースコードからインストールする際に,新しいGNU Autoconfが必要な場合がある。
項目 | 説明 |
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配布元 | |
リポジトリー | |
手順 | |
依存情報 | |
依存先 (必須) | |
依存先 (任意) | |
依存元 |
日付 | バージョン | OS | 依存関係 |
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2020-08-18 | 2.69b | Ubuntu 20.04 | GNU Make 4.2.1, GCC 9.3.0, Perl 5.32.0, M4 1.4.18 Help2man 1.47.8, Texinfo 6.6, Automake 1.16.1 |
リポジトリーからのautoconfのビルドにはautoconf自身が必要になるので,初回はリリースtar.gzからインストールする。
make check
のテストが523個あり,テストの完了に20-30分ほどかかったので注意する。
GNU Autoconfのビルドに着手したのは2019年の8月頃だったのだが,make check
が失敗したり思っていた以上に難しくて時間がかかった。
Perlをソースコードからインストールして,Perlを使用しているTexinfoもインストールし直したのをきっかけにうまくインストールできたように思う。
当初,2.69bのインストール時にmake
で以下のエラーが出た。
MiscXS.c: loadable library and perl binaries are mismatched (got handshake key 0xde00080, needed 0xcd00080)
Perlのバイナリーがあっていないようだ。
どうやらTexinfoのMiscXS.soのPerlのモジュールの問題のようだった。OSをUbuntu 18.04から20.04に更新したり,Perlを自前でビルドしたのもあり,Texinfoをインストールし直すと解決した。