Fcitx+Google Pinyinを用いたUbuntuでの中国語の入力方法
概要
中国人とメッセージのやり取りをする必要が発生した。翻訳ソフトだと翻訳の精度の問題で,こちらの意図が伝わらないこと,相手の言っている意味がわからないことがあることに気付いた。
しかし,日本のパソコンではそのままでは中国語を入力できず,中国語を調べることすらできない。そこで,中国語について調べるために,まずは普段使っているUbuntu (20.04) での中国語の入力方法を調べた。
いろいろ調べたところ,こちらの「Install and Use Chinese Input in Ubuntu | Amigo’s Technical Notes」の情報がよくまとまっていたので,これを参考に手順を記す。
UNIX系OSでのインプットメソッド (IM: Input Method) にはiBusとFcitxの2種類が主になっている。今回は,Fcitxでの動作方法を確認した。
FcitxでのIMEにはGoogle PinyinとRimeが有名なようだ。今回はGoogle Pinyinを選んだ。
Google Pinyinのインストール
まず,以下のコマンドでIMEのGoogle Pinyinをインストールする。
sudo apt install fcitx-googlepinyin
コマンド操作は基本的に以上であり,後は画面操作で設定する。
中国語のインストール
続いて,OSの言語設定を変更し,OSに中国語をインストールする。
[gnome-language-selector
] コマンドを実行するか,[Settings]>[Region & Language]>[Manage Installed Languages] から [Language Support] 画面を表示する。
[Install/Remove Languages…] を選び,[Chinese (simplified)] をチェック☑して [Apply] を選ぶ。
すると,最初の画面の [Language for menus and windows:] に [汉语 (中国)] が表示される。
これでOSに中国語フォントなどがインストールされる。
IMEの登録
最後に,IMのFcitxから中国語にIMEを切り替えられるようにする。
[fcitx-configtool
] コマンドを実行するか,インジケーターのFcitxのアイコンから [Configure] を選んで [Input Method Configuration] 画面を表示させる。
[Input Method] タブの左下の [+] を選ぶ。[□ Only Show Current Language] のチェックを外して,[Google Pinyin] を選ぶ。下の [Search input Method] から検索してもよい。最後に [OK] を選ぶ。
Google Pinyinが [Input Method] に追加される。
これで中国語を入力する準備が整った。最後に,日本語と中国語でIMEを切り替えられるようにホットキーを設定する。
[Global Config] タブを選び,[Hotkey]>[Trigger Input Method] にIMEの切り替えキーを登録する。今回は [Ctrl+Space] を登録した。
つまり,Ctrlキーを押下した状態でSpaceキーを押下するとIMEが日本語 (Mozc) と中国語 (Google Pinyin) に切り替わる。
入力確認
試しに,IMEを切り替えて [nihao] (你好) と入力すると,以下のようにIMEが動作する。
ピンインに対する変換候補が表示され,Spaceキーを押下すると確定する。日本語のIMEでは,Spaceキーで次の変換候補に移動してEnterで確定する。操作体系が異なるので戸惑う。
ひとまず,これで中国語 (簡体字) を入力できる。
結論
Ubuntuでの中国語学習に必要な中国語の入力方法を記した。
これで中国語学習についての備忘録を記録したり,検索したりできるようになる。
中国語は2010年頃の大学生時代に2年ほど講義で勉強したきりだ。中国語検定4級も取得したが,それ以降中国語を使う必要がなく,簡単な文も読み書きできなくなってしまった。
当時はPC音痴だったが,今は多少詳しい。折角の機会なので,少しずつ備忘録に中国語も残していきたい。