LPIC 201受験報告
LPIC 201の受験報告を記す。なお,LPIC 202の受験報告はこちらに記している。
概要
項目 | 内容 |
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試験名 | LPIC 201 (201-450: LPIC-2 Exam 201, Part 1 of 2, version 4.5) |
主催者 | LPI |
受験日 | 2018-07-06金 19:30 |
勉強期間 | 2か月 |
教材 | LPIC レベル2 スピードマスター問題集 Version4.5対応 |
内容
LPIC (Linux Professional Institute Certification) はLPI (Linux Professional Institute) により運営されているLinux技術者の技術者認定資格試験だ。
LPICにはLPIC-1,LPIC-2,LPIC-3の3段階の試験がある。今回受験したLPIC 201はLPIC-2の取得に必要な試験科目の一つだ。LPIC-2はLinuxの応用的なシステム管理やサーバー構築に必要な知識を問う資格となっている。
LPIC 201の試験内容は,「LPIC-2の概要」にある通り,以下の内容となっている。
- キャパシティプランニング
- Linuxカーネル
- システム起動
- ファイルシステムとデバイス
- 高度なストレージデバイスの管理
- ネットワーク構成
- システム・メンテナンス
サーバーよりの内容が多く,普通にLinuxをユーザーとして使うには不要な知識が問われる。
動機
今回LPIC 201 (LPIC-2) を受験した動機は以下4点だ。
- 有効期限が来年
- LinuC認定取得無料優待プログラムLinuC認定取得
- 上司からの煽り
- Webサーバー関係の知識獲得
1点目。元々,LPIC-1を2014年の夏に取得していた。LPICは5年間の有意性の期限が設けられており,LPIC-2の取得条件に,優位なLPIC-1の保有があった。そのため,LPIC-2を取得する場合,来年の2019年の夏までに合格する必要があった。
2点目。今回のタイミングで受験したのはこれが大きい。Linux技術者の認定試験としてLPICがここ10年近く使われてきた。しかし,日本の実情に合わせるために,LinuCという新しい試験が2018-03-01から始まった。LinuCはLPICを代替するようなものとなっている。将来的には海外における技術者認定も視野に入れているが,現状は日本独自の試験となっている。そのため,LinuCとLPICのどちらがよいのか悩ましいところだった。幸いなことに,2018-08-31まで無料優待プログラムがあり,LPIC保有者は相当するレベルのLinuCも取得できる。有効期限が来年に迫っていることもあり,絶好の更新のタイミングだった。
3点目。4月から新しい現場での仕事となった。現場を決めるに当たり,現場リーダーと面談をしていた。そのときに,LPIC-1を保有していること受け,LPIC-2の取得予定はあるか訊かれた。資格試験について質問されたのは初めてだった。また,LPIC-2は仕事の募集内容として,技術レベルの目安としてあげられることもあり,IT系の資格としては意味がありそうだ。
4点目。IT業界の仕事しては,Web関係のものが圧倒的に多くて強い印象だ。今後やっていくうえで,Webに関する知識が必要だと感じていた。LPIC-2はサーバーに関する内容がメインなので,丁度良かった。
しかし,LPIC-2の試験内容であるサーバーに関する内容は個人的には興味の範囲外であり,あまりモチベーションは上がらなかった。資格を取得するために勉強したというところが大きい。
勉強
試験勉強は資格試験の対策本を購入して行った。
教材として,「Linux教科書 LPICレベル2 スピードマスター問題集 Version4.5対応」の1冊のみを使った。
本書の書評は「書評☆5 Linux教科書 LPICレベル2 スピードマスター問題集 Version4.5対応 | 解説が充実しており,LPIC-2はこの1冊だけで合格可能」に記している。
問題集のみを使い,教科書を買わなかったのは理由がある。Linux関係の情報は更新があり,教科書の内容が古くなるからだ。また,元々この試験へのモチベーションは高くなく,合格できればよかったので,費用を抑えたかったのもある。
試験勉強から受験までは以下の日程で進んだ。
時期 | 内容 |
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5月中旬 | 試験勉強開始 |
5月中旬〜6月初旬 | 問題集の通読 |
6月初旬〜6月下旬 | 問題集の写経 |
6月下旬〜受験日 | 問題集の演習 |
2018-07-06 | 受験 |
まず,最初に問題集を通読してどんな内容なのかを頭にさらっと入れた。その後,問題集で理解が不十分だったところをノートにまとめた。最後に,2-3週間ほど問題演習をしてわからなかったところの見直しをした。
結果
2018-07-06 Thuの19:30から受験した。受験結果はLPIのマイページから確認できる。結果は以下の通りで,無事合格できた。
項目 | 内容 |
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合格スコア | 500 |
試験スコア | 600 |
正解数 | 47 |
不正解数 | 13 |
セクションごとの正解率は以下だった。
テストセクションの情報 | 正解率 |
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Capacity Planning | 62% |
Linux Kernel | 66% |
System Startup | 77% |
Filesystem and Devices | 88% |
Advanced Storage Device Administration | 87% |
Networking Configuration | 72% |
System Maintenance | 100% |
正解率はそこまで高くはなかった。問題集とほぼ同じ問題も多く出たので,問題集をしっかりやっておけば合格はできそうだ。
さらに高得点を目指すならば,Ping-tや別の問題集,教科書をやればよいのだろうが,ただ合格するだけなら,そこまではいらなさそうだ。
受験の感想としては,5月に行った問題集の通読が不要だった。勉強の手始めに,201だけではなく202の部分の問題集も通読していたのだが,これはいらなかった。写経と問題演習だけやれば,もう1か月勉強時間を短縮できただろう。
201に無事に合格できたので,202にも合格してLPIC-2の取得を引き続き目指したい。
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