発表するときMSに頼らずにスライドを作るなら,ネックになるのが作図ソフト。フロー図や矢印などを作るのが地味に困る。学部時代はAdobeのイラストレーターで作っていた。こちらに来て先輩をみならってPowerpointで作っていた。
しかし,オブジェクトの間隔を狭くすることができないのが個人的に致命的で,これのせいで作図にかなりの時間がかかる。(特にプログラムのデータフローやディレクトリ構造など大量に書く場合)
また,有料なのが一番気に入らない。今までみてきた発表や学会でもPowerpoint以外で発表している人をみたことがない。こんだけ研究者がいてみんな同じってなんかおかしいな。
今まで試したことのある。作図ソフトは
標準のペイント
OpenOffice.org のDraw
Inkscape
Adobe Illustrator
MS Excel
MS Powerpoint
上三つは無料ソフト。今回は,高機能?で無料でスライドで使える作図ソフトを探してそれのインストールをした。Gnuplotとかは作図だけどあくまでグラフ作成なので除外
GIMP: Adobe Photoshopにも匹敵するといわれている画像編集ソフト
Tgif: 作図ソフト
Xfig: 同上
これらはLinux上でも使用可能だ。GIMPはWindows版があり,他二つはcygwin でインストールし,X windows systemを起動してそこで動作する。
tgif, Xfig はベクトル系(ドロー系)の作図ソフトで,eps,psのベクトル形式の作図に適す。ベクトル形式の図だと,他の形式よりも1/5程度の容量となる。
【GIMPのインストール】
ここからhttp://www.gimp.org/
Windows版2.8.2のインストーラをDLして後は指示通りでOK
GIMPで検索すると結構な数がヒットした
【Xfig のインストール]
次ののサイトがかなり参考になる。http://www-epb.lbl.gov/xfig/
[インストール方法]
1. http://www.xfig.orgからTransfigとXfig ver 3.2.5 をDL
2.展開 tar xzf xfig.3.2.4b.full.tar.gz
3. xmkmf を実行し,Makefileを作成
4. make を実行し,xfigをコンパイル
5. make install を実行し,コンパイルしたやつを所定のディレクトリへコピー
6. make install.man を実行しマニュアルを所定のディレクトリへ
*おそらく,4でmake を実行するときにエラーが出る。libpngやlibjpegなど関連ありそうなライブラリをCygwinのsetupからインストールしてみる。それでもだめだったのでエラーを無視してやった。そしたら,起動はできた
[起動の仕方]
$ startx
でX windows systemを起動して
$ xfig
transfigとかもインストールしないといけないらしいけど今回はパス
【Tgifのインストール】
http://bourbon.usc.edu:8001/tgif/download.html#bin
ここから以下をインストール
tgif-QPL-4.2.5.tar.gz (2012/10/17時点)
http://bourbon.usc.edu:8001/tgif/install.html
のQuick and Easy Installationを参照
tar xzf tgif-QPL-
cd tgif-QPL-${VER}
./configure
make install
tgif のマニュアル
http://dsl4.eee.u-ryukyu.ac.jp/DOCS/tgif/index.html
http://takeno.iee.niit.ac.jp/~foo/tgif-jman/tgif-jman.html
[起動の仕方]
$ startx
でX windows systemを起動して
$ tgif
*ld: cannot find -l[hoge]
というようなエラーが出た場合,ライブラリがインストールされていない可能性が高い。なので,ライブラリをインストールする。
cygwinだと,setupから[hoge]を検索すると見つかるかも。
とりあえず,一通りのインストールが終わった。あとはこれらを使いこなすだけ。
使いこなすのがかなり時間かかるだろう。
プレゼンテーションソフトも探していてEWIPEというのが有力かと思ったが,ネットで探してもソフトがない。開発中止したのかな。無料でプレゼンはOpinOfficeのImpressかBeamerでやるのがよさそうだな。
このあいだ,進捗状況をスライドで発表した。Beamerでやろうと思っていたけれど,発表内容が不十分だったのとまだBeamer の使い方がよくわかっていないところがあったのでやむなくPowerpointでやった。でも,Beamer についてけっこうよくわかってきたので次回からはBeamerでやる。
関連