#phperkaigi 2025 初参加で交流重視のプロの仕事に感動…?

概要

2025-3-21Fri/23 SunにPHPerKaigi 2025に参加したので報告する。PHPerKaigi自体が人生初の参加だった。

PHP関係の会議では、PHP ConferenceとPHPerKaigiがあって、PHPerKaigiは有料で技術者向けで交流重視、PHP Conferenceは無料でより幅広い感じという違いとのこと。

上記の開催期間中の自分のXでの投稿がほぼ全て。これに対して、そこでは投稿しきれていない、自分の感性・感情を中心に記す。

結論の概要は以下となる。

  1. 同じ職場の人とこういうカンファレンスに初参加できて、見た内容を共有・議論できることのありたがみを感じた。
  2. 会全体の運営が洗練されていて感動。交流重視のランチマッチング、運営ソフトのFortee、ナレーション動画など。歴代の参加会議で、トップクラスの質だった。
  3. セッションだと、ペンギンテストの話、開発環境の話でHookのツールが一瞬登場していたのが参考になりそうだった。
  4. 自分がこの会にいる意味・必要性は感じなかった。
  5. 見ないほうがよかった、知らないほうが良かった、今後何年も引きづりそうなトラウマ的な感情を一部でもった。

なお、今回の報告は、自分の感情重視のため、楽しい以外の「苦しい」もある。「誰かの楽しいは誰かの苦しいになりえる」ことを理解できないなら、当たり障りのない無難な「楽しい」だけが欲しいなら、お互い不快になるだけなので、このまま見ずに帰ってくれ。

自分が思ったことを素直に書かないと、偽善や嘘をついているみたいで、苦しくなる。苦しかった感情を書き出して、頭の外に追いやることで、客観的に見れて自分が楽になる効果があって、それも期待して相当時間かけてやっている。

背景

#phperkaigiのハッシュタグやForteeのリンクからたどって閲覧してくる人もいるだろうから、簡単に自分の経歴や背景を書いておく。

一言でいうと、無名のPHP初-中級キチガイ。

まず、自分は東京都江戸川区在住の1989年4月生まれの35歳。大学院修士卒で社会人歴は12年。今は派遣社員として、スマホゲーム会社でPHPのスマホゲーム開発をしている。PHP歴は2-3年程度。新卒で入った職場は建設コンサルタントで2年、その後C/C++の開発をしていて4-5年の経験。間に物販・無色個人開発で2年。その後スキルチェンジでPHPになって2-3年。

元々C/C++の開発経験を伸ばしていくつもりだったが、2017年4月頃に出会ったPHP製のGNU socialを知って方針が変わる。2022年7月からはGNU socialのリブート、成功を自分の人生の中心に据えることにして、不動産などの資金繰りと並行して、自分で開発できるようにするため、PHPにスキルチェンジを試みた。最近のプライベートの時間は資金繰り作業優先。20代の頃は技術カンファレンスに参加したり、発表したこともあったが、いろいろあって、自分がいる意味を感じなくなってやめた。

今回の会は、元々存在自体を知らなかった。以下の理由で参加を決めた。

  1. たまたま、今派遣の勤務先が、シルバースポンサーで、2025-01-10に社内で参加の呼びかけがあって、それで存在を初めて知った。
  2. Python/Vim/TeXなど過去にいろいろこういうIT技術系カンファレンス・コミュニティーを見たことがあったが、PHPはほぼ関わりなかった。PHPにはどういう人達がいるかの確認。
  3. PHPの技術経験は少ないので勉強。
  4. 「高町咲衣」への興味。

1と4が決定的だったと思う。今までいた会社でこのようなスポンサーになっていたことがなくて、派遣の身だが、参加できることに対して恵まれていると感じた。

後は、参加にあたって過去の発表などをみていて、「高町咲衣」がPHP 8.4のリリースマネージャーでこれは日本人としては初ということで、いきなりぱっと出てきた感があるこの女の人の謎が多くて、興味を持った。今回も登壇するということだったので、どういう人か見てみたいと思った。見たり考えたり、意識すると苦しくなることは予想できたが、怖いもの見たさなところがあった。後述する通り、実は過去に見たりあったことのある人で、辛苦の大半はこれ。

ブース

ブースはセッションの合間に回る感じで、一応全制覇した。その際の感想類は以下。

ブースでは、クイズや、商品紹介などがされていた。一番印象的だったのが、Kubel (Chatwork)。以前開発合宿でPHPからScalaに乗り換えるという記事を読んだことがあって、すっかりScala/Javaの会社になったのかと思っていた。ヤフーとかラインとかの大企業がScalaを採用する事例が数年前は多かった。が、本体はPHPとのこと。

後はネイルブース。人生初のネイルをやってみた。つるつるするのが気持ちいいが、シールがあってそこが凸凹するのがいまいち。気になる。気が散るのでないほうがいいかも。

ウェルカムボード?が凝っていて、参加者全員のアバターを配置していた。どういうロジックで配置しているのか不明だが、たまたま私と同僚が隣でびっくりした。

Day0

Day0は金曜日16:00.区民検診と抱き合わせで1日休みを取って向かう。

会場

2023年11月まで済んでいた中野区の何回か来たことがある場所が会場で、懐かしかった。

運営

カンファレンス運営用のソフトを自作したり、プロのナレーションがあったり、動画や映像効果があったり、プロ運営感があって、驚いた。

コードゴルフ

コードゴルファー道 by めもりー | トーク | PHPerKaigi 2025 #phperkaigi -fortee.jp

今回の会では、コードゴルフという催事があった。プログラミングコンテスト的なものだが、お題を実現する最小コードで勝負するというもの。会場とオンラインの2個の予選があった。会場予選は3/8で確定申告一週間前で、余力なくて見送った。代わりに、3/20 Thuの会の開催日前日にオンライン予選に参加した。

だいたい午後から20:00頃まで粘った。結果は以下の通り。

下から数えたほうが早い結果だった。それぞれの自分の回答と優勝者の回答は以下だった。

<?php
$e = ["グー" => "✊",  "チョキ" => "✌", "パー" => "✋"];
[$a, $b] = fgetcsv(STDIN);
while ([$c, $d] = fgetcsv(STDIN))
    echo "{$a}さん $e[$c] vs {$b}さん $e[$d] => ",
    $c == $d ? 'あいこ' : (['グー' => 'チョキ', 'チョキ' => 'パー','パー' => 'グー'][$c] == $d ? $a : $b).'の勝ち',
    "\n"?>
while ($r = [$a, $b] = fgetcsv(STDIN))
  $n ? print
    "$n[0]さん " .
    ($f = fn (&$_) => mb_chr($_ = 9996 - ord($_[2]) % 3))($a) .
    " vs $n[1]さん " .
    $f($b) .
    " => " .
    ($a ^ $b ?
      $n[($a - $b + 2) % 3] . "の勝ち
" : "あいこ
") : $n = $r?>
while ($l = fgets(STDIN)) {
    $o = '';
    foreach (array_map(fn($e) => explode(',', $e), explode("\n", 
'┌┐, ┐,╶┐,┌┐,╷╷,┌╴,┌┐,┌┐,┌┐,┌┐
││, │,┌┘, ┤,└┤,└┐,├┐, │,├┤,└┤
└┘, ╵,└╴,└┘, ╵,╶┘,└┘, ╵,└┘,└┘')) as $b) {
        foreach (str_split($l) as $d) 
            $o .= $b[$d];
        
        $o .= "\n";
    }
    echo $o;
}
for (; $l = fgets(STDIN); )
  for ($i = 0; $i < 3; )
    echo strtr(strtr($l, array_chunk(($s='mb_str_split')("12 2821299161212121200 014 53532├2 0├53534 73634 78434 73434", 2), 10)[$i++]), $s('│┌┐└┘┤╴╵╶╷'))?>

他の人のコードを見ると、printを始期として使ったり、str_splitで配列を一括作成、forで短縮など、将棋のようにいくつかの常套手段があるように感じた。

PHPの経験年数、コンテストへの取り組み経験の違いが色濃く出た結果だった。

休みの貴重な時間をつぶして取り組んで、負けるためにやったような感じ。開催前から、敗北感を感じていた。やる意味あったのかと。

オリンピックとか、能力や成果の高さを讃える文化に対して、私は懐疑的で複雑な気持ちになる。いろんな事情があって、能力の低い人もいて、劣等者への侮蔑や格差拡大を助長するんじゃないかと。じゃあどうしたらいいのかというと、難しい。歌とか踊りは一緒に協力して作り上げる感じで悪くない。スポーツと文化の違いだろうか。

開催期間中の間に、プロゴルファーのめもりーを、同僚が下して1位取っていたのがすごかった。自分の知っているスーパーハッカーはこういう感じ。地味で存在感は薄いが、とんでもないことをこなせる人。今のチームはプロパーもあまりやる気なくて、面白くなかったが、別チームでもこういうできる人がいてくれて、そういう現場にやっとはいれてよかったと思った。

発表

空が堕ち、大地が割れ、海が涸れた日~もしも愛用しているフレームワークが開発停止したら?~ by 菱田裕美 | トーク | PHPerKaigi 2025 #phperkaigi – fortee.jp

Slimで挑む!OpenAPI活用によるAPI開発の効率化と品質向上 by 荒巻拓哉 | トーク | PHPerKaigi 2025#phperkaigi – fortee.jp

DIってなんだか難しい? 依存という概念を「使う・使われる」という言葉で整理しよう by あかつか | トーク | PHPerKaigi 2025 #phperkaigi – fortee.jp

ドメインイベントを活用したPHPコードのリファクタリング by 梶川 琢馬 | トーク | PHPerKaigi 2025#phperkaigi – fortee.jp

上記のセッションを聞いて初日終了。SlimとかOpenAPIというのが名前だけ聞いたことあるものだった。が、発表きくだけだと身に付かないので、自分で試さないと身にならない。

Day1

09:30開場で10:00に開始。先着110個でドーナツ配布というのが、開始にきてほしいという運営のメッセージが感じられて面白かった。

安全に倒し切るリリースをするために:15年来レガシーシステムのフルリプレイス挑戦記 by さくらい | トーク | PHPerKaigi 2025 #phperkaigi – fortee.jp

会全体で一番個人的に目新しくて面白かったのがこちらの発表だった。最後、既存コードは削除するのかどうか質問したかったのだが、その後の発表でメンタルがやられて忘れた。懇親会の二次会で席が近かったような気がする。

BCMathを高速化した一部始終をC言語でガチ目に解説する by 高町咲衣 | トーク | PHPerKaigi 2025#phperkaigi – fortee.jp

今回の参加目的の一つのセッション。リモート登壇だった。VIP待遇ってところか。話を聞いて、内部の話をするということだったので、たぶんわからなくて面白くないだろうなと予想していて、その通りだった。後半の方は、Bit演算とかの計算方法を何か編み出したとか言っていて、世界で唯一じゃないかとか言っていた記憶がある。が、この集まりにそういう計算機科学に近い話をしてもあまり分かる人はいないと思う。そういう場所に行かないと。

聞く前から予想していたけど、実際に聞いてみて、心のざわつきが大きくなった。後で専用の節で詳述するが、視界に入れると、自分のメンタルがやられてしまうので、ミュートだとリポストが表示されるので、Xのアカウントはブロックして一旦視界に入らないようにした。

時間を気にせず普通にカンニングもしつつ PHP で ISUCON14 の問題を解いてみる by sji | トーク | PHPerKaigi 2025 #phperkaigi – fortee.jp

PHPでアクターモデルを活用したSagaパターンの実践法 by ytake | トーク | PHPerKaigi 2025#phperkaigi – fortee.jp

レガシーシステムのリプレイスを安全に完了させ、高い生産性とモダン環境を獲得するまで by yoji.miki | トーク | PHPerKaigi 2025 #phperkaigi – fortee.jp

移行できそうでやりきれなかった 10年超えのシステムを葬るための戦略 by ryu | トーク | PHPerKaigi 2025#phperkaigi – fortee.jp

プロダクトコードとOSSに学ぶ例外処理の選択肢 — キャッチするのか、投げっぱなしにするのか by asumikam | トーク | PHPerKaigi 2025 #phperkaigi – fortee.jp

こちらのあすみかんという人。テンションが高くて声が大きくて印象的だった。なお、ランチマッチでこの人の旦那さんと一緒で、どういう経緯で結婚したのかが驚きだった。カンファレンスで知り合って話しかけたら、意気投合したらしい。そんなんあるか?と思った。

で、肝心の話の内容だが、例外云々の前に、戻り値で返すのと例外を出すののどちらがいいのか?という根本的なところの話がなくて、そこが気になってあまり話入ってこなかった。C++とかだと、例外を使うと、たしかマルチスレッドとかが使えないので、コンパイルオプションで無効にしたりすることがある。そもそも例外はいるのか?という根本的な話。

やたら目立つから気になって眺めていて、2日目の終わりに頭が痛くなった。懇親会で質問してみたが、例外にしたい場合に例外にする、状況に応じる的な、なんかこれじゃない感の回答だった。そして、なんか忙しいのか、面倒くさそうな、だったらあなたがそれで発表すれば?みたいな雰囲気を感じた。

うーん。昔格闘ゲームが落ち目になったことを思い出す。ゲームが強ければ偉いというわけではないし。スピーカーが偉いというわけではない。いろんな事情があって、スピーチできない人だっている。一部の恵まれた人たち、やりたい人達がやっている。それを、上下の関係とか、えらいんだぞ感を出されるのは、天狗だと思う。言葉では「質問してくれてありがとう」といっていたが、そういう「雑魚にも配慮できる私カッコイイ」みたいな、欲望がちらついて見えた。

なんか、自分の思い込みだったとしても、そういうのが不快に感じて、それで自分のメンタルが乱されるのが嫌なので、自分に余裕ができるまで、ブロックして視界に入れないことにした。

今の私なら、カンファレンスのプロポーザル1本通して発表するより、不動産の空室を1件埋めたり、次の物件1件取得のための融資や物件、自動販売機2台目を決める方が優先度高い。安定した資金ベースができてからやればいいから。時間と資金繰りが全て。基本全部一人でやらなきゃならない私の場合、これ以外選択肢がない。

高町咲布のようなOSS開発とか、カンファレンスでのスピーチとかは、例えば大企業とか安定したベースがあるからできる話。そういう安定したベースがないのにやっても、博打に近い。そこで、目立った成果を出して、スポンサーや採用につなげるのか、ただの自己満足なのか?何がしたいのという話。仮になんであれ、最低限のベースがいる。今の私にその最低限はない。

ソフトウェア開発におけるインターフェイスという考え方 by 小山健一郎 | トーク | PHPerKaigi 2025#phperkaigi – fortee.jp

こちらの発表。私にはいまいちだったが、同僚は興味深かったらしく、質問していた。

非エンジニアにも伝えるメールセキュリティ by 加納悠史 | トーク | PHPerKaigi 2025 #phperkaigi- fortee.jp

ルーキーズLT大会 by 長谷川智希 | トーク | PHPerKaigi 2025 #phperkaigi – fortee.jp

話をいろいろ聞いて、けっこう疲れた感じだった。

Day2

OSS開発者からバックオフィス系Saasに転職して感じたPHPの価値の違い by 斉田真也 | トーク | PHPerKaigi 2025 #phperkaigi – fortee.jp

こちらのEC-CUBEの元社員の話。話が変わるが、たまたま、1年前の4-6月の就職活動中にEC-CUBEを受験したので、タイムリーだった。受験時に、方針が変わってメインメンバーの大量退職があって、そのときの退職者だった。EC-CUBEの今後がやや心配になる方針転換だった。

OpenTelemetryを活用したObservability入門 by 清家史郎 | トーク | PHPerKaigi 2025 #phperkaigi- fortee.jp

他のセッションで何回か登場していたOpenTelemetryの紹介的な発表。使ったことがなくて、こういうのやったことがなくて、全然イメージつかなかった。ただ、PHP8以上じゃないと使えないので、当分縁はなさそう。

新卒から4年間、20年もののWebサービスと向き合って学んだソフトウェア考古学 by 小栗 大輝 / ぐり | トーク | PHPerKaigi 2025 #phperkaigi – fortee.jp

Day1に続いてランチマッチ。Day1は、お店選びを失敗して、時間がなくて報告できず。中野駅前まで行く場合、移動時間がけっこうかかるので失敗だった。Day2は会場すぐ近くの大阪王将。お店自体はいまいちだったが、タイパは良かった。Day1はKFC。

こちらの発表。クラス図やER図の作成。自分の興味あるところだった。追加質問したかったが、アスクザスピーカーは人気で、懇親会は見当たらず、追加質問できず、無念。懇親会で話したい人がいる場合、スタッフに聞けばよかった。反省。

作図ツール。PlantUMLは個人的にいまいち。かき捨てなら悪くないが。今はEclipse Papyrusを使っているが、なかなか自由自在に使えない。

php-fpmがリクエスト処理する仕組みを追う by 新原雅司 | トーク | PHPerKaigi 2025 #phperkaigi -fortee.jp

このセッションのように、けっこう細かいことを話すセッションがあって、そんな細かいこと聞いてどうするの?というようなのがある。細かいことが大事なこともあるが、全部が全部大事というわけではない。ネイルアート体験をどうするか考えるため、後半の実演で途中退場。

PHP実行環境の歴史 PHP-FPMからFrankenPHPの誕生へ by ma_me | トーク | PHPerKaigi 2025#phperkaigi – fortee.jp

Franken PHPというのが、ISUCONにPHPで挑戦する際にいいのでは?みたいな話で登場していた。結局、最後どの実行環境がいいのか?と聞いたら、プロジェクトによるといわれて、これじゃない感の高い回答だった。

PHPの実行環境として、現在主流なのはPHP-FPMのようだったので、それらの違いなどを知れた。

LT大会 前半戦 by 長谷川智希 | トーク | PHPerKaigi 2025 #phperkaigi – fortee.jp

発表が終わってから、LTが前編後編であって、クロージング。このあたりはもう私も疲れていて、LTは目まぐるしいのでXで投稿せず。内容もあまり覚えておらず。

この後は、懇親会とその二次会。

懇親会では、DIの話をしていたあかつか、ネイルアートブースの発端だったことみん、あすみかん、さくらインターネットの人などと話をした。コードゴルフに夢中だった同僚は、コードゴルフ上位勢と話していた。小栗 大輝 /ぐりにも質問したくて探していたが、顔忘れて見つからず。

最後、同じ職場の人3名で集まって、全体二次会に参加。身内感の強い宴会の場で、端っこにいるだけな感じだった。

今回の会でPhpStanの話やコードゴルフの出題をしていたTadsanが最後となりに来ていて、目の前の同僚と話し出す。私は話しにくい感じに、何個か当たり障りなさそうな質問をして終わった。

こちらのTadsanはPHPのことを調べていたら、よく記事でみかける。ザ・ハッカーという感じの人。VimのThinca、TeXのzr_tex8rのような熟練の翁的な存在。個人的には絡みやすそうな感じだった。が、今回の会議ではPHPStanの細かい話が発表だったので、きいても理解できないなと思って見送った。

懇親会で隙を見て、いろいろ質問いけばよかったなと後悔。後は、やっぱり主催者の長谷川にも一言でも挨拶に行けばよかっただろう。こういうところでコミュ障がでる。

高町咲衣

今回の参加報告で一番書きたかったことがここ。自分の気持ちの整理。

10年前。2014年頃に似たようなことがあった。ちょまど、ちよだまどか (chomado) がこの頃有名になりだした。当時、新卒1年だった私が、その際に、「自分なんかすぐに追い越して行ってしまいそう」というようなことを書いた。

焦り –senooken JP」これと同じ状況。上記投稿は、当時本人の目について、言及された。

若くて、声優で、歌手で、芸能人で、立派な成果を出していて、なんなの?と。ずるくないか?と、妬ましく思った。自分に余裕があれば、称賛できるのだろうけど、自分にそんな余裕はない。「PHPコア開発者になって半年経ったので、php-srcでの活動を振り返る #PHP8.4 – Qiita」でもコメントした。

決定的だったのは、上記投稿。実は私はこの人と8年前の過去にあっていたことが判明。本人のサイト「プロフィール | さきブログ」にIoT女子と書いてあって、それで思い出した。

Report –senooken JP」に記載した、2017-03-11のOSC 2017 Tokyo/Springでライトニングトークしていて、その際の司会にこの人がいた。この翌月にMastodonブームが巻き起こって、私がGNU socialと出会う1か月前。感慨深いタイミング。

そこから8年。圧倒的な差、格差を見せつけられて、現在の自分の状況と、この8年間を思い出して苦しくなった。この8年間、ほぼ失敗や裏切り・追放だけだった。

この発表当時、あるコミュニティーに属していて、そこでの活動の一環でほぼ徹夜で発表に来ていた。が、その集まりからは年末の「Vim and Compatibility (VimConf 2017) – senooken JP」で追放。その後、所属していた会社からも、当初聞いていた内容と異なる条件だったことが判明して、退職。やむを得ず、フリーランスになって、そこから職を転々。コロナ禍で資金繰りの挑戦で株式投資に挑戦性手大負け退場。物販ビジネスもやってみるも、上場企業主催だから信頼していたのに違法な内容で、結局裁判を一人で行うまで勝訴的和解までいって廃業。2022年7月からはGNU socialのための活動に取り組むも、主にMisskeyから袋叩きにされて、協力者全員からも裏切られた。袋叩きにあう中で自分がASDだと判明して、家族と絶縁。資金繰りの一環で行ったシェアハウスでは、オーナーにも関わらず、迷惑住人から袋叩きで追い出し費用までかかって赤字。並行して探していたPHPの仕事。2024年4月にやっととれた最初のPHPの仕事はパワハラの現場で、半年間我慢。その末に、12月に派遣でようやく現職。

自分なりに必死にやってきて、やりたくない泥臭いことばっかやってきて、ほぼ何もうまくいかなかった。35歳で得られたのが、その気になればいつでも首になる派遣社員と手帳。やっとの思いで這い上がってきたのに、そんな自分の状況と比較して、この差はなんなのと、理不尽だなと苦しくなった。いじめられっこみたいなもの。いじめ加害側は何のダメージもないが、いじめ被害だけ一方的にダメージがある。見たら、考えたら、それが気になって、気になっている自分が気になって、気にしないようにしたらかえって気になって、頭の中にずっと残って長い時間苦しくなる。これも、すぐに仲間外れになるのも、ASDの特性。イーロン・マスクのように、世界を変える力がASDにはあるが、9割はろくでもない人生。男のメンヘラは気持ち悪いというのはわかるが、不可抗力で簡単にはどうにもならない。

何年かおきに、トラウマレベルのことが起きていて、時間経過で傷が癒えたと思ったらまた次のトラウマ。情報を遮断して、2年でようやくMisskey達からつけられた傷が収まって立ち直れたところだったのに。PHP 8.4やPHPの最新版を見る際に、否が応でも私はこの人を意識せざるを得ない。意識したら、またこのことで頭がいっぱいになって苦しくなる。この先一生。そして、私が苦しくで動けない間も、早朝や夜間に作業を進めてどんどん先に行って、差は広がる一方。

トラウマの解消方法は決まっている。1友達になるか、2自分が超えるか、3情報を遮断するか。自分一人で完結できるのは3のみ。1-2は不可能に近い。あの人にとっては、私のことなんか覚えているわけないし、どうでもいいだろうし、私だけ一人で勝手にダメージを受けている。なんなんでしょうね。Misskeyでは本人から敵意を向けられたので1は無理だった。今回は1はまだチャンスあるので、所属を明記しているので、応募してみる。ダメなら3で遮断する。それで、自分の中で納得できる。

時間が少したって、ここに書き出したら、現実は何も変わらないが、やっぱり少しは気持ちが楽になった。しばらく、このことで頭がいっぱいになる日々が続いて苦しくなるだろうが、早く収まることを祈りなら、早く忘れたい。

結論

初めてのPHPerKaigiだった。

運営のレベルが全体的に高かったのが特に印象的だった。ユーザーが多くて活気があって、何年もやっているから洗練されていたように感じた。後は言語自体に、ユーザーがたくさんいるということ、あまり私にはできない「同じこと」に安心を感じた。

個人的には、ランチマッチがとてもよかった。こういう会は一人できて、一人で終わることもけっこう多いので。交流は自然にはなかなか発生しなくて、何かきっかけが必要。そういう意味で、ビンゴとかチャレンジトークン、コードゴルフ、飲食物など、共通の話題になるようなものが散りばめられているのはよかった。

発表の方は、けっこう細かい内容や、お話的なものが多くて、私がきいて「ふーん、それで?」というものが多くて、あまりピンとこなかった。お金払って、他にやることあるのに休み潰してまできて、胸張ってきてよかったかといわれると微妙。初回なら来る意味は大きかったが、じゃあ2回目、別に知り合いがいるわけでもない私が行く意味、この会にいる意味って何?という質問があった場合、明確に回答できない。交流重視で、名刺交換しても、連絡先を交換したとしても、その後続かない。そのあと、じゃあどうしたらいいの?何がしたいのか?というところまで、ブレイクダウンできない。知り合いになって、つながって、安心したとして、それで何になるのか?そのあたりが、特性だからなのか何かわからない。一緒にゲームでもして遊ぶわけでもないし。

私の場合、こういうカンファレンスに来ると、上記のこととか、自分の状況と他人の比較に意識が勝手にいって、苦しくなることがあって、それがやっぱりあって、複雑な気持ちになった。

後は、同じ会社でも、交流する機会がほぼない同僚と、話したりできてよかった。今までこういう経験なかったので、これが新鮮で、派遣でもましな職場に入れてよかった。

ただ、会にでたからといって、私の課題や、作業が進むわけではなくて、誰かが代わりにやってくれるわけでもない。結局、家に閉じこもって、自分一人で進めないといけない。そういう意味だと、あってもなくても自分の生活に影響ないのだけど、完全になくなると寂しいかもしれない。

PHPコミュニティーはよくわかっていないので、ひとまず勉強だった。PHP Conferenceも参加してみて、もう少し、PHPに対する見聞を広めたいと思った。PHP自体にはGNU socialで残りの人生でずっと関わるかもしれないから。

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