Appleの古いSDKのダウンロード・インストール方法
他のアプリケーションのMac向けのビルドでMacのSDKが必要になった。そこで、Apple製品の古いSDKのダウンロードとインストール方法を記す。
Apple製品のSDKはXcodeとCommand Line Tools (CLT) に同梱されている。公式ではこの2種類の方法でしか配布していないようだ。
アプリをインストールすると、それぞれ以下の場所にSDKが配置される。
- Xcode: /Applications/Xcode.app/Contents/Developer/Platforms/MacOSX.platform/Developer/SDKs/MacOSX12.1.sdk
- CLT: /Library/Developer/CommandLineTools/SDKs/MacOSX12.1.sdk
ディレクトリーツリーを出力して比較したところ、XcodeもCLTもSDKは同一だった。
これまでリリースされたXcodeとCommand Line ToolsはAppleのサイト (More – Downloads – Apple Developer) で全て公開されている。Aple IDでログインするとアクセスできる。
Xcodeに限定すれば、「Xcode Releases | xcodereleases.com」のサイトにURLがわかりやすく整理されているので、こちらも便利だろう。
XcodeやCLTのアプリをダウンロードしたら、それを一度そのまま別の場所にインストールする。すると、SDKも一緒にインストールされるので、SDKだけコピーしてやればいい (参考: Xcodeの旧バージョンをインストールする方法 – Qiita、Xcode上で複数バージョンのSDKを同居させる方法 – Qiita)。
そのほか、最近のSDKに関してはXcodeからSDKだけを抽出して配布している人 (phracker/MacOSX-SDKs: A collection of those pesky SDK folders: MacOSX10.1.5.sdk thru MacOSX11.3.sdk) もいる。サイズの大きいアプリのダウンロード・インストールが省けるだろう。
また、XcodeのインストーラーからSDKの抽出・インストールを行うスクリプト (xcodelegacy) がある。「Xcodeに古いSDKをインストールする – Qiita」あたりを参考にインストールできる。