M1 MacでのWindows 10 ARMの日本語化方法
概要
2021年7月にMacBook Air (M1, 2020) を購入した。初めてのMacでいろいろと設定などを行っていたところ、Macでうまく動作しないソフトがあったため、Windows環境が必要になった。
UTMを使ってWindows 10のVirtualBoxイメージを変換して起動すると、遅すぎて常用に向かなかった。そこで、Microsoftから提供されているWindows 10 ARM版の評価用Hyper-Vイメージを使ったところ、性能は大幅に改善されて、問題なく常用できるレベルだった。
しかし、ロケールがデフォルトの英語版のままで、これの日本語化がうまくできず、肝心の日本語入力ができなくて困っていた。いろいろ調べた挙句、以下の情報で日本語化に成功した。
ほぼ参考元の転載になるが、情報が少なかったので備忘録として残す。
Air MacBook Air (M1, 2020), macOS Big Sur (v11.5.1), UTM v2.1.2 (31), Windows10_InsiderPreview_Client_ARM64_en-us_21354.VHDX で確認した。
問題
まず問題の現象は以下の手順で確認できた。
[Windows]-[Setting]-[Time & Language]-[Language]-[Preferred languages]-[日本語]-[Options]-[Language pack]-[Basic typing]-[Download] を選ぶ。すると、少し待つと以下のエラーが表示される。
Sorry, we're having trouble getting this feature installed. You can try again later.
Error code: 0x800F0950
この [Basic typing] さえインストールできれば、日本語入力できそうなのだが、これがうまくいかず、日本語入力ができなかった。
対策
解決策は参考URLの記事のコメント欄のY.Oのコメントとなる。
Y.Oより:
2021年8月6日 12:20 AM 自分も全く同じ現象が起きたため、サポートセンターに問い合わたところ、最新のWindowsInsiderPreviewアップデートをインストールする方法を教えてもらい、日本語化できたのでご案内します 1,仮想マシン(Windows10)を起動します。 2,四つ窓のスターボタン>Settings > Update & Security > Windows Insider Programの順にクリックします。 3,•右真ん中に「Windows Insider account」という項目にご登録のメールアドレスがある場合は、 その右下にある「unlink」のボタンを押していただきます。 •「Windows Insider account」が表示されない場合は4へ進みます。 4,https://kb.parallels.com/125526 のリンクを開きます。 太文字「Alternative solution」の項目の4にある青い文字で書かれている「archive 」をクリックし、 OfflineInsiderEnroll をダウンロードします。 5,ダウンロードしたファイルを開き、上にある黄色アイコン「Extract All」をクリックします。 6,「Browse」をクリックし、展開する場所をディスクトップに指定します。 7、ディスクトップに展開されたフォルダ「OfflineInsiderEnroll」をダブルクリックします。 8、展開された項目の真ん中の「OfflineInsiderEnroll」を右クリックし、「Run as Administrator.」をクリックします。 9、表示された黒いコマンドプロンプトの画面で、キーボードのfキーを押し、fを入力されたことをご確認いただいた上、 エンターキーを2回押し、黒い画面を閉じます。 10、四つ窓のスターボタン>Settings > Update & Security >Windows Update> check for updateをクリックします。 更新が始まらない場合は、Resume updates というボタンが表示されているようでしたら、クリックします。 11、更新プログラムのダウンロードが始まり、その後、インストールが始まります。 12、再起動後、四つ窓のスターボタン>Settings >Time&language>Language>日本語を追加します。 参考になれば幸いです。
Parallelsのサポートページ (Install the latest Windows Insider Preview updates) の記載に従って、Windows Insider Previewを更新すれば解決するようだった。
実際にこの手順で解決した。なお、この日本語化の後、IMEの切り替えがキーボードからできなかったので、「Mac上のWindowsでのキー操作でのIME切替方法 – senooken.jp」の方法でShift+SpaceでIMEオン/オフするようにした。
結論
Apple silicon (M1) Mac上のWindows 10 ARMの日本語化方法を記した。
同じARM同士であれば、仮想化ソフトのCPUアーキテクチャーのエミューレートがいらないため、通常のデスクトップマシン並みの高速な動作が可能になる。
Windows 10 ARMの正式版の販売が待ち遠しい。発売まではこの評価版で日々の作業をしのぎたい。
“M1 MacでのWindows 10 ARMの日本語化方法” に対して2件のコメントがあります。