現在のXディスプレイマネージャーの確認方法
概要
前回,インストール済みのXDMの確認方法について整理した。今度は,GNU/Linuxでの現在のXディスプレイマネージャー (XDM) を確認したくなった。ぱっと確認方法が思いつかなかったので,次回以降のために確認方法を記す。
現在のXDMの確認方法には大きく2種類の方法がある。
- systemd
- XDMの設定ファイル
順番に説明する。
systemd
まず1点目がsystemdのコマンドを使う方法だ。以下のコマンドで確認できる。
systemctl status display-manager
● gdm.service - GNOME Display Manager Loaded: loaded (/lib/systemd/system/gdm.service; static; vendor preset: enabled) Active: active (running) since Fri 2020-12-04 22:01:04 JST; 1h 55min ago Process: 1276 ExecStartPre=/usr/share/gdm/generate-config (code=exited, status=0/SUCCESS) Process: 1399 ExecStartPre=/usr/lib/gdm3/gdm-wait-for-drm (code=exited, status=0/SUCCESS) Main PID: 1400 (gdm3) Tasks: 3 (limit: 9355) Memory: 6.3M CGroup: /system.slice/gdm.service └─1400 /usr/sbin/gdm3 Dec 04 22:01:02 TP-E440 systemd[1]: Starting GNOME Display Manager... Dec 04 22:01:04 TP-E440 systemd[1]: Started GNOME Display Manager.
上記のように,gdm
が現在のXDMであることがわかる。systemdを採用しているOSであればこの方法が使える。systemdを採用しているGNU/Linuxは多いので汎用性の高い方法だ。
XDMの設定ファイル
続いて2点目がXDMの設定ファイルの確認だ。ディストリビューションごとに以下のファイルに現在のXDMへのフルパスが記されている。
# Debian
/etc/X11/default-display-manager
# RedHat
/etc/sysconfig/desktop
# SUSE
/etc/sysconfig/displaymanager
例えば,Ubuntu 20.04では以下の内容が記載されていた。
cat /etc/X11/default-display-manager
/usr/sbin/gdm3
gdm3
が現在のXDMであることがわかる。
結論
現在のXDMの確認方法を記した。
基本的には,systemdを採用しているGNU/Linuxが多いので,1点目の以下のコマンドを使って確認すればよいだろう。
systemctl status display-manager
現在のXDMを確認する際は,こちらのコマンドで手早く確認したい。