インストール済みXディスプレイマネージャーの確認方法
概要
現在使っているGNU/LinuxにインストールされているXディスプレイマネージャー (XDM) に何があるか確認したくなった。
インターネットで調べても意外と情報がなかったので,自分で考案した確認方法を記録として残したい。Ubuntu 20.04で確認した。
方法
基本的にXDMのコマンドやそのsystemdのユニットファイルの有無を確認して実現する。基本的にXDMはファイル名にdm
を含むので,*dm*
のワイルドカードで検索してヒットしたファイル名から有無を類推する。
1. XDMがよく格納されている/usr/sbin
を確認する。
ls -1 /usr/sbin/*dm*
/usr/sbin/dmidecode /usr/sbin/gdm3 /usr/sbin/lightdm /usr/sbin/lightdm-session /usr/sbin/lpadmin /usr/sbin/rdmsr /usr/sbin/sendmail
この中からgdm
とlightdm
が見つかる。
2. XDMの基本実装であるxdmは/usr/bin
に格納されているので,こちらも確認する。
ls /usr/bin/*dm*
/usr/bin/arecordmidi /usr/bin/dm-tool /usr/bin/dmcs /usr/bin/fwupdmgr /usr/bin/gdm-screenshot /usr/bin/gdmflexiserver /usr/bin/mk_modmap /usr/bin/mysqladmin /usr/bin/mysqlauditadmin /usr/bin/mysqlrpladmin /usr/bin/orca-dm-wrapper /usr/bin/ppdmerge /usr/bin/rdma /usr/bin/svnadmin /usr/bin/xmodmap
残念ながらこちらには見当たらなかった。
3. 最後にsystemdのユニットファイルが格納されている/lib/systemd/system/
を確認する。
ls /lib/systemd/system/*dm*
/lib/systemd/system/dmesg.service /lib/systemd/system/gdm.service /lib/systemd/system/gdm3.service /lib/systemd/system/initrd-udevadm-cleanup-db.service /lib/systemd/system/lightdm.service
gdm, gdm3, lightdm
が見つかった。gdm3
はgdm
へのシンボリックリンクになっているため,両者は同じとみなして良い。結論
以上でインストール済みのXDMの確認方法を整理した。
この方法で,Ubuntu 20.04ではgdm3とlightdmがインストールされていることを確認できた。
XDMを切り替えたい場合に,他に何のXDMが存在するかを確認したい際にこの手順で調べたい。
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