GIMP: テキストの縁取り
写真などにテキストを挿入すると,そのままでは背景とごちゃまぜになってテキストがよく見えない。
このような場合に,テキストの視認性を上げる方法が何通りかある。その中で,テキストの縁取り (ふちどり) は特にテキストを強調でき,視認性が高くなる。
そこで,Ubuntu 20.04のGIMP 2.10でテキストの縁取り方法を記す。「GIMP 文字を縁取りしてみよう」を参考にした。
基本的な考え方として,テキストの裏に縁取り用のレイヤーを用意して,このレイヤーで縁取りを実現する。影と異なり,手順が若干複雑なので注意する。
1. [Tools]>[Text] からテキストを入力する。
2. テキストのレイヤーを右クリック>[Alpha to Selection] (不透明部分を選択範囲に) を選ぶ。これにより,テキストが選択される。
3. [Select]>[Grow]>[Grow selection by]=[5 px]>[OK] を選び,選択範囲を拡大する。これで縁取りのサイズを指定する。これにより,選択範囲が拡大され,縁取った状態の範囲が選択される。
4. [Layer]>[New Layer] を選んで新しいレイヤー (レイヤー名の例: [Layer]) を作成する。
5. 作成したレイヤーをテキストの下のレイヤーにドラッグで移動させる。
6. 新規作成したレイヤーを選んでから,[Edit]>[Fill with BG Color] などで縁取りを塗りつぶす。
以上でテキストの縁取りの完了となる。必要に応じて,レイヤーを結合したり連結しておくと,その後の作業がやりやすくなるだろう。
今回は一番シンプルな方法を整理した。この他,縁取りをぼかしたり,縁取りを二重にすることもできる。必要になったタイミングで手順を整理したい。