Freenomでの無料ドメインの取得方法

概要

自分でWebサービスの開発を行って一般公開する場合やWebサイトを公開する場合にドメインが必要になる。レンタルサーバーやVPSが提供しているドメインを使えば,無料で用意できるが,ドメイン名を自由に指定できない。加えて,そのサービスでしかそのドメインを使えないという問題がある。

この場合,ホスト元を他のサービスに変更する際に,以前のURLを引き継ぐことができず,常にリダイレクト設定が必須となる。リダイレクト設定ができない最悪の場合,リンク切れになってしまう。

自由にどのサービスでも同じドメインを使いたければ,有料のドメインを取得するのが一般的だ。しかし,有料ドメインの場合,年間で2000-3000円 (.com, .jpの場合) の維持費がかかる。

1回有料ドメインを取得すれば,サブドメインを大量に発行できるので,それで事足りることが多い。しかし,テスト用などで全く違う目的のためにサブドメインを使いたくない場合や,学生などでお金をかけたくない場合というのもある。

世の中にはこのようなニーズに最適な無料ドメインを提供しているサービスがいくつかある。今回は,無料ドメインの中で最も有名と思われるFreenomで実際にドメインを取得してみたので,その手順を記す。

注意点

Freenomで取得可能なドメインは「 無料、有料ドメイン」に記されており,以下の4種類のトップレベルドメイン (TLD: Top Level Domain) となっている。

  • .tk
  • .ml
  • .ga
  • .cf

なお,これらのドメインはどれも発展途上国の国ドメイン (例: .jp) であり,インターネット環境が整備されていないため無料開放されているのだと思う。

無料ドメインでは1-3文字のドメインを取得できず,1-12か月の1年以内での更新となる。有料ドメインにすると,1-3文字のドメインも取得でき,更新単位も1-10年から選べる。

無料ドメインについては,「よくある質問」に詳しい説明がある。

注意が必要なのは,無料ドメインの更新のタイミングだ。登録期間の最後の15日間だけ期間を更新できる。このタイミングを逃すと,契約解除となってしまうので注意する。

その他,契約条件に利用規約などが記載されている。ドメインごとに若干利用規約が異なる。ただし,基本的にどれも共通していて以下の内容には使えない。

  • 侮辱・差別
  • 不法行為
  • アダルト
  • ドラッグ
  • 武器・テロリズム
  • ギャンブル・カジノ
  • ウィルス・スパイウェア
  • ドメインパーキング(DOMAIN PARKING):広告だけのページや工事中などの中身のないページ。
  • 存在しないページ(NON-EXISTING PAGES):エラーだけなどの存在しないページ。

その他,無料ドメインということで,何かあったときのサポートなど不安要素も多いので,あくまでテスト目的での取得を推奨する。

ちゃんとしたWebサービスのドメインには.comや.jpなど信頼性の高い有料ドメインを使おう。

手順

実際にFreenomで無料ドメインを取得する。今回は,[senooken.cf] のドメインを取得する。

無料ドメインのTLDには,tk/ml/ga/cfの4種類があるが,一番手書きしやすくて視認性の高い.cfを選んだ。

1. まず「Freenom – A Name for Everyone」にWebブラウザーでアクセスする。

2. [Find a new FREE domain] に取得するドメイン (今回は [senooken]) を入力し,[Check Availability] を選ぶ。

3. 空き状況が表示されるので,取得対象ドメイン (例: senooken.cf) の右の [Get it now!] を選ぶ。

4. [Get it now!] が [✓Selected] に代わり,右上に [Checkout] ボタンが表示されるのでこれを選ぶ。

5. ドメインの設定画面が表示される。ドメインの転送設定,使用DNS,契約期間を選べる。転送設定やDNSは契約後にも変更できる。[Period] を無料ドメインの最大期間である [12 Months @ FREE] に変更し,[Continue] を選ぶ。

6. 内容の確認画面が表示される。ここでアカウントを作成する。メールアドレスの他,GoogleアカウントとFacebookアカウントで登録できる。今回はメールアドレスで登録するので,左下の欄にメールアドレスを入力して [Verify My Email Address] を選ぶ。

なお,メールアドレスに独自ドメイン (例: @senooken.jp) を使う場合は,MXレコードの設定が必要であるので注意する。その他,メールアドレスに+の入ったものは使えないので注意する。

5. 受信したメールアドレスの本文のURLを選ぶ。

6. 個人情報の入力画面が表示されるので,必要な事項を入力して [Complete Order] を選ぶ。

7. 登録完了画面が表示される。[Click here to go to your Client Area] を選ぶ。

8. 先ほど入力したメールアドレスとパスワードを入力して [Login] を選ぶ。

9. [Services]>[My Domains] を選ぶ。

10. 選んだドメインがきちんと登録されている。

これでFreenomのアカウント登録と無料ドメインの取得は完了となる。登録時に設定を省いた転送設定とDNSの設定は [Manage Domain] を選んだ先の画面でいつでも設定できる。

結論

Freenomでの無料ドメインの取得方法を記した。

テスト用途などでお金をかけずにドメインを使用できるので,1個もっておくと何かと便利だ。特に,クレジットカードを持てずお金のない学生にはうってつけだろう。

2020-07-17にドメインを取得したので,有効期間は20201-07-16までとなる。期限切れの直前にはメールアドレスに通知が来ると思うが,来ない可能性もあるので念の為初回はカレンダーにリマインダーを登録しておく。

なお,今回は無料ドメインの取得とアカウントの登録しか記していない。実際には,この後に使用するレンタルサーバーやVPSに応じたDNSの設定などが必要になる。こちらは「独自ドメインのDNSサーバーの設定 – senooken.jp」や「AWSでの独自ドメインの設定 – senooken.jp」に記しているので,これらを参考に設定する。

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