インストール: GNU Stow | ポータブルなローカルパッケージマネージャー

シンボリックリンクベースのPerl製のローカルパッケージマネージャーであるGNU Stowをインストールする。

GNU Stowを使えば,管理者権限を使わずにユーザー権限だけでパッケージ管理ができる。ソースコードからのビルドが前提となるが,システムのパッケージマネージャーに依存せず,好きなバージョンのパッケージを使える。

この移植性の高さから,2013年頃から愛用しているお気に入りのフリーソフトウェアだ。

パッケージ情報
種類パッケージ名
APTstow
RPMstow
インストール情報
項目説明
配布元
リポジトリー
手順
依存情報
依存先 (必須)
  • Perl 5
  • Perl module: Module::Build, Test::Output, Capture::Tiny
依存先 (任意)
  • Make (GNU Make): リポジトリーからのビルドに必要。
  • Autoconf: リポジトリーからのビルドに必要。
  • Texinfo (texi2html): リポジトリーからのビルドに必要。
  • Perl IO::Scalar: make checkに必要
  • Perl Test::Output: make checkに必要。
依存元
インストール例
日付バージョンOS依存関係
2020-08-162.3.1Ubuntu 20.04Perl 5.30.0, cpan 1.64

GNU Stowのインストール方法は何通りかある。ソースコードリポジトリーやtar.gzからAutotoolsを使ってインストールする方法もあるのだが,texi2htmlやTeXが必要だったり,テストにPerlモジュールが必要だったり,厳密にやると意外と複雑で面倒くさい。思っていた以上に難してくて手間がかかるため,こちらは断念した。

GNU StowはPerlのプログラムであり,cpancpanmでインストールするのが最も簡単だ。そのため,cpanを使ったインストール方法を記す。

事前に「cpanコマンドによるPerlモジュールのローカルインストール」でcpanの初期設定だけ済ませておく。cpanはPerlに標準で付属されているが,最小構成のOSなどで万が一インストールされていなければ「インストール: cpan | Perlの標準的なパッケージマネージャー」を参考にcpanをインストールしておく。

以下のコマンドで必要なPerlモジュールの依存関係やテストも含めて全自動でインストールできる。

cpan Stow

GNU Stowの使用方法は「stowによるローカルパッケージ管理」を参考にする。

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