#fsfbulletin FSFの2019年秋の会報の到着報告

遅くなってしまったが,2019-11-25あたりに,FSFから2019年秋の会報が届いたので報告する。

概要

今回の同封物は以下の通り,手紙と会報だけだった。

同封物
同封物

手紙の日付は2019-11-11となっており,日本への到着には2週間ほどかかるようだ。

会報は [Issue 35 Fall 2019] と書かれている。前回送付されたのがSpring 2019だったので,会報は年2回発行しているようだ。

手紙

手紙の内容は,いつもどおり感謝の言葉と,年末ということもあり,財務報告について言及されていた。「FSF Financial Information」に財務情報の指針があり,「FSF Annual Reports」に年間報告を公開しているとのことだ。2019年分はまだなので,今作成しているのだろう。

また,手紙の末尾に以前同様到着したことを知らせるために, [#fsfbulletin] のハッシュタグを使ってくれとあったので,投稿タイトルに付けた。

会報

今回の会報では以下の6の話題が掲載されていた。

  1. Building ethical software based on the four freedoms
  2. The Respects Your Freedom (RYF) certification process
  3. Love locked: Why online dating is still a free software issue
  4. The path to a free Internet
  5. The Free Software Awards: Honoring the 2018 winners
  6. My global journy into free software activism

簡単に内容と感想を記す。

1番目の [Building ethical software based on the four freedoms] では,好ましくないライセンスのリスト (Anti 996 License=u.fsf.org/2xw,Vaccine License=u.fsf.org/2xx,Hippocratic License=u.fsf.org/2xy) やDRMを挙げて,フリーソフトウェアの4の自由を遵守することの必要性を述べていたように思う。

2番目の [The Respects Your Freedom (RYF) certification process] はFSFが実施する認証制度の紹介だった。ハードウェアの小売業者 (retaler) 向けに,ハードウェアやWebサイト,ドキュメントなどに不自由なソフトが含まれてないことを調査し,証明書を発行するらしい。公式サイト「Respects Your Freedom Certification | RYF」が用意されており,マザーボードやマイク,ネットワーク機器などパソコン周辺機器が対象のようだ。デバイス購入時の参考にするのもありに感じた。

3番目の [Love locked: Why online dating is still a free software issue] はFacebookが始めたFacebook Datingというサービスに絡んだ話題だ。初めて知ったのだが,2019年9月ころにFacebookが始めた出会い系サービスらしい。これに関して,自己表現や自己決定という点で,実装に不自由なソフト,特にJavaScriptが使われているのはプライバシーのリスクがあると書かれていた。日本では導入されていないが,そのうち導入されるのかもしれない。

4番目の [The path to a free Internet] では,インターネットの自由として,GNU socialを含む分散SNSや,PagureというGitのホスティングソフトに触れながら,フロントエンドとバックエンドの不自由なソフトの問題について指摘していた。そして,これらの対抗作として,GNU LibreJSで有害なソフトをブロックできると書いてあった。

5番目の [The Free Software Awards: Honoring the 2018 winners] では,LibrePlanet 2019で開催された2018年のFSFの賞の受賞者の紹介があった。2018年はOpenStreetMapが受賞し,代表のKate Chapmanが賞を受け取った。OpenStreetMapは地図の基盤となっており,女性が代表とは知らなかった。

最後の6番目の [My global journy into free software activism] では各地でフリーソフトウェア運動として旅をしたプログラムマネージャーによる所感などが書かれていた。こちらでも,Facebookによる個人情報に関して言及があった。その他,[Hight Priority Free Software Projects] リストの更新予定について言及があり,リストの更新について意見があればメールしてほしいとあった。

結論

2019年秋の会報について報告した。

Facebookが世界中で大きな影響力を持っており,Facebook Datingやその他でも言及が多い印象を感じた。Facebookの他には不自由なJavaScriptへの言及も多かった。

Webが発達するに連れて,SNSのプラットフォーマーが,個人情報に近く大きな力をもっている。そういう意味でも,分散SNSのGNU socialの重要性はますます高まるだろう。

次回の会報は春先になるので,到着したらまた報告したい。

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