日本語の「練習」に訳されることのある英単語(exercise, drill, practice, rehearse, train)の違いをまとめた。
LONGMANの英英辞典で,これらの単語の意味を調べ,それぞれのイメージを把握して使い分けを考えた。各単語の英英辞典の記載内容を引用し,それぞれのイメージを説明しまとめた。なお,英語は動詞がメインの言語であるので,英英辞典は動詞の意味を参照した。
exercise
身体的な動きを伴うイメージ。スポーツや楽器の練習の意味に適している。
drill
学生やスポーツ選手などの集団に,教えたり,何回も反復させること。学校での課題演習など,反復練習の意味で使うのに適している。
practise/practice
イギリス英語ではpractiseをpracticeの動詞として使う。アメリカ英語は同じ。
技能向上の目的のための活動。一般的な練習のイメージ。
rehearse
何かの準備のために行うイメージ。演劇,コンサート,ショーなどの公開発表の練習の意味に適している。説明の中に,practiseの単語があるように,practiceの特殊なケース。
train
指導(教える,教わる)が入るイメージ。exerciseに指導が入った場合もこれになる。いわゆるダンベルなどの(指導員のつかない)自主トレーニングはexerciseであり,部活動など監督者のいる運動はtrainになると思われる。
Summary
ここまでの英単語のイメージを以下の表にまとめた。
練習を意味する各単語のイメージ
Word |
Image |
exercise |
身体的な運動を伴うもの |
drill |
集団への反復が伴うもの |
practice |
技能向上のためのもの |
rehearse |
準備として行うもの |
train |
指導が入るもの |
個人的なイメージとしては,practiceが最上位に位置し,その他の単語はpracticeの特殊な事例のように感じた。
プログラミングや語学学習や資格試験のための「練習」はpracticeで問題ないように思った。
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