LaTeXで動画を扱うには大きく4つの方法がある。
- media9パッケージの\includemediaコマンド
- mutimediaパッケージの\movieコマンド
- movie15_dvipdfmxパッケージの\includemovieコマンド
- hyperrefパッケージのhrefでリンクを貼る方法
- media9
-
\includemedia[<option>]{<poster text>}{<main Flash (SWF) file or URL | 3D (PRC, U3D) file>}
- movie15パッケージの上位版という扱いらしい。
- pdflatexでやらないと無理。
- platex+dvipdfmxに未対応なもよう。
- 参考:
- http://empitsu.hatenablog.com/entry/2012/11/02/182722
- http://tex.stackexchange.com/questions/45242/animations-with-movie15-and-swf-files
- multimediaパッケージ(beamer)
-
\movie[<options>]{<poster text>}{<movie filename>}
- multimediaパッケージはbeamerのパッケージの中に入っていて、beamerを読み込むと自動で読み込む。
- これ単体でplatex+dvipdfmxで動画を埋め込もうとするとうまくいかない。
- externalviewerオプションを指定していればなくても一応いけた。その場合はhrefと同様外部リンク扱い。
- movie15_dvipdfmxを読み込んでいるとなぜかうまくいった。
- 参考:
- http://locs.bw.nitech.ac.jp/~kobayashi/fswiki/wiki.cgi?page=LaTeX-Beamer
- movie15_dvipdfmx
-
\includemovie[<options>]{<width>}{<height>}{<media file>}
- movie15パッケージは昔(2000年頃)からあるので安定している。
- 通常のmovie15パッケージだとうまくいかないので、修正されたmovie15_dvipdfmxパッケージを使う。
- multimediaパッケージの\movieコマンドよりオプションが多い。
- 参考:
- http://www.cas.cmc.osaka-u.ac.jp/~paoon/OriginalDoc/
- http://f3.acs.i.kyoto-u.ac.jp/~syuji/20081101/movie.pdf
- http://wkouw.web.fc2.com/WATAPEDIA_tex/Word_douganosounyu/douganosounyu.pdf
- リンクを貼る
-
\href{run:<movie path>}{<poster name>}
- 一番手軽。ファイルサイズも小さくて済む。
- 埋め込むことはできない。
- 動画とのファイルの位置関係が大事。
- 参考:
- http://stackoverflow.com/questions/2428372/insert-video-clip-in-a-lyx-presentation-and-play-it-in-gnu-linux
以上の比較から現状はオプションの多さから、movi15_dvipdfmxパッケージを読み込んでおいて、\includemovieコマンドで埋め込むのがベストだと思う。オプションの数は少ないが、multimediaパッケージのmovieコマンドを使うのもあり。基本的な機能はどちらも抑えている。
どちらにしてもmovie15_dvipdfmxパッケージを読み込んでおくことが大事。
関連