AVDによるパソコンとAndroidのファイル共有方法
AVDはAndroidエミューレーターであり、これを使うことでパソコンからAndroidアプリを試すことができる。
今回は、パソコン (ホスト) とAVD (クライアント)とでファイル共有の方法を調べた。macOS v11.6.2のAndroid Studio 2020.3.1で確認した。
AVDとのファイル共有はドラッグ・ドロップとDevice File Explorerの2種類の方法がある。
1点目は、パソコンからAVD上に単にファイルをドラッグ・ドロップする。この方法だと、AVDの/sdcard/Download/
ディレクトリーに対象ファイルが保存される。ただし、逆方向のAVD上からパソコンではファイルを移動できない。
2点目は、Android Studioの [Device File Explorer] を使う。こちらを使うと、双方向にファイルをやりとりできる。AVDではなくAndroid Studioの機能を使うため、空でもいいのでプロジェクトを開く必要があることに注意する。
[View]-[Tool Windows]-[Device File Explorer] を選ぶと、画面右端に [Device File Explorer] の画面が表示される。
これがAndroidのファイルシステムになっている。/sdcard/
配下がAndroidの内部ストレージのようなので、アップロード・ダウンロード対象のファイルやディレクトリーを右クリックして、それぞれ [Upload]、[Save As] を選ぶとファイルのアップロードとダウンロードを行える。
AVDとのファイル共有の方法は以上となる。この他にも、インターネット上のオンラインストレージなどを経由する方法もあるが、余計な通信が発生して無駄となる。急いでいるときは、ドラッグ・ドロップ、それ以外は [Device File Explorer] でファイルのやりとりを行うようにしたい。