WindowsのWebDAVでの大容量データの使用方法

概要

MacBook Air (M1, 2020) のUTM上でARM Windows 10を動作させている。その際に、ディレクトリー共有をWebDAVで行っているようなのだが、なぜか100 MBくらいのファイルを開くことができなかった。

例えば、以下のエラーが表示されてしまった。

このことについて調べていると、どうやらWindowsのexplorer.exeのWebDAVクライアント機能は標準で50 MBまでのファイルしか取り扱えず、最大でも4 GBらしい。ひとまず4 GBあれば多くのファイルの共有ができるので、この設定方法を調べた。

以下の情報源が参考になった。

情報源

上記の情報をもとに手順を記す。Windows 10 Pro [Version 10.0.21390.2025] で確認した。

手順

レジストリーを修正するので、[regedit] を起動する。

[HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥WebClient¥Parameters]-[FileSizeLimitInBytes] をダブルクリックする。

表記を10進数に変更する。デフォルト値が50000000 (50 MB) になっているので、0を適当に追加して5 GBにして [OK] を選ぶ。自動的に最大値の4 GBになる。

これで再起動すると反映される。

なお、ファイルサイズのほかに、通信タイムアウト時間も変更することができる。今のところ必要に感じたことはないが、備忘録として記載しておく。

[HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥services¥MRxDAV¥Parameters]-[FsCtlRequestTimeoutInSec] をダブルクリックする。

表記を10進数に変更する。デフォルト値が1800 (秒) になっているので、必要に応じて大きな値に変更する。

結論

Windows 10のWebDAVでのファイル上限サイズの変更方法を記した。

explorer.exeは標準でWebDAVに対応しているのはありがたいのだが、上限サイズが小さすぎる。大きくて困ることは基本的にないので、上限まで上げて、普段の作業をこなそう。

なお、4 GB超過ファイルは依然として取り扱いできないので、別の方法を検討する必要がある。必要になったら検討したい。

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