Ubuntu 20.04のChromiumのmozcで日本語入力できない問題への対処方法
概要
2020-01-09 Satの夕方に,Ubuntu 20.04でWebブラウザーのChromiumを使っていると,fcitx+mozcのIMEで日本語に入力を切り替えられないことに気付いた。
試行錯誤の末,解決できたので情報を記す。以下の環境で確認した。
- OS: Ubuntu 20.04
- Chromium 87.0.4280.88 snap
- fcitx version: 4.2.9.5
- Mozc-2.23.2815.102+24.2.oss
Chromiumとfcitxは–versionオプション (chromium-browser --version
, fcitx --version
) でバージョンを確認した。mozcのバージョンは,「ばーじょん」を変換すると変換候補で表示される。
方法
昼間まで問題なく日本語に入力切替できていたのだが,夕方からできなくなってしまった。具体的には,日本語切り替えのキーの「変換」や「半角/全角」キーを入力しても切り替わらない。
なお,同じくWebブラウザーのFirefoxでは問題なかった。Chromium固有の問題だと思われる。
sudo apt upgrade
を実行して再起動するも解決せず,途方に暮れる。
Chromiumのバージョンを確認すると,APTでインストールしたにもかかわらず,snap版のChromiumを使っていることに気付く。
調べたところ,「Why apt package chromium-browser installs snap package instead? – Ask Ubuntu」にこのことについての情報があった。どうやら,Ubuntu 19.10からChromiumはsnap版だけ提供するようになった。つまり,APTでインストールしても自動的にsnap版がインストールされる。
Chromiumは6か月毎にメジャーバージョンがリリースされる。これには脆弱性対策も入る。しかし,ビルドは新しいコンパイラーの機能を使っていることがあり,古いLTS用にビルドするのがたいへん。これが理由のようだ。
そこで,gnome-software
でsnapのChromiumのバージョン更新を確認すると,更新通知がきていた。これを更新すると,バージョンが「Chromium 87.0.4280.141 snap」となり,問題が解決した。
また,これとは全く別の方法として,Chromiumではなく「Google Chrome ウェブブラウザ」からUbuntu用のGoogle Chromeをインストールすると,それでも解決できた。
結論
Ubuntu 20.04のChromiumでfcitx+mozcの日本語切り替えできない問題への対処方法を記した。
今までAPTで管理していたChromiumだったが,気付かないうちにsnap版にすり替わっていた。今後ソフトウェアで問題が生じたら,まずはAPTとsnapの両方でバージョンを更新して解決しないか確認したい。
結局、gnome-softwareでのアンインストールからのインストールで日本語がこうやって打てるようになりました〜。ありがとうございましたm(_ _)m
お役に立てたようで良かったです。