インストール: Kanboard | Trelloライクなカンバン方式タスクサービス

タスク管理サービスのKanboardをソースコードからインストールする。
Kanboardを使うことで,Trelloのようなカンバン方式のタスク管理サービスを自前で実現できる。
インストール手順
項目 | 説明 |
---|---|
配布元 | Kanban Project Management Software – Kanboard |
リポジトリー | kanboard/kanboard: Kanban project management software |
手順 | |
依存情報 | Requirements — Kanboard documentation |
依存先 (必須) |
|
依存先 (任意) | PHP module: zip, ldap |
依存元 |
sh -eux <<-"EOT"
PKG=kanboard VER=1.2.9 TAG=v$VER
LOCAL=~/.local J=$(grep -cs '^processor' /proc/cpuinfo || echo 2)
mkdir -p "$LOCAL/var/www/html"
cd "$LOCAL/var/www/html"
if command -v git >/dev/null; then
[ -e $PKG ] || git clone --depth 1 git://github.com/kanboard/kanboard $PKG
cd $PKG
git fetch --depth 1 origin tag $TAG
git checkout -f $TAG
git clean -dfX
else
[ -e $PKG-$VER ] || wget -O $PKG-$VER.tar.gz https://github.com/kanboard/kanboard/archive/$TAG.tar.gz
tar -xf $PKG-$VER.*
mv $PKG-$VER $PKG
cd $PKG
fi
EOT
日付 | バージョン | OS | 依存関係 |
---|---|---|---|
2019-05-16 | 1.2.9 | Ubuntu 18.04 | PHP 7.3.4, Apache HTTP Server 2.4.39 |
上記手順でファイルを展開し,必要なPHPの機能がインストールされていれば,インストールは完了だ。
SQLiteは,PHPでSQLiteの拡張機能が有効になっていれば,本体はインストールされていなくても大丈夫なようだ。
DBにSQLite以外を使う場合,「Configuration File — Kanboard documentation」や「MySQL/MariaDB — Kanboard documentation」,「Postgresql — Kanboard documentation」を参照する。
タスク数が2000など多くなるとSQL発行の動作が遅くなるため,中長期的に使うつもりであれば,SQLiteではなくMySQLかPostgreSQLを推奨する。
DBを変更する場合,事前にKanboardで使用するDBを作成しておいて,そのDBへの接続情報をconfig.phpに記入する流れとなる。
Kanboardのルートディレクトリー直下のconfig.php
に,以下のようにDBへの接続情報を記入する。config.php
がなければ,config.default.php
をコピーしてconfig.php
にリネームして編集する。
// Database driver: sqlite, mysql or postgres (sqlite by default)
// define('DB_DRIVER', 'sqlite');
define('DB_DRIVER', 'mysql');
// Mysql/Postgres username
define('DB_USERNAME', 'username');
// Mysql/Postgres password
define('DB_PASSWORD', 'password');
// Mysql/Postgres hostname
define('DB_HOSTNAME', 'localhost');
// Mysql/Postgres database name
define('DB_NAME', 'dbname');
なお,参考までにDBをSQLiteからMySQLに移転する方法を「KanboardのDBのSQLiteからMySQLへの変更 – senooken.jp」に記している。
インストール設定
Webサーバーを起動してログインを試みる。今回はApache HTTP ServerをWebサーバー (待機ポート: 8080) として使うので,以下のコマンドでApacheを起動する。
apachectl
サーバー起動後,Webブラウザーでhttp://localhost:8080/kanboard/にアクセスする。
インストール手順にあるように,初回のユーザー名とパスワードは両方共adminなので,これを入力して [Sign in] を選択する。
問題なければ,Kanbordのホーム画面が表示される。
パスワードがデフォルトのままだとまずいので,パスワードを変更する。右上の [▼]>[My profile] を選択する。
[Actions]>[Change password] を選択して,[Password modification] 画面を表示する。[Current password for the user “admin”] に現在のパスワード,[New password for the “admin”] に新パスワード,[Confirmation] に新規パスワードを再度入力し,[Save] を選択することで,パスワードを変更する。
続いて,お好みでユーザー名をadminから好きな名前に変更する。
[My profile]>[Actions]>[Edit profile] を選択して選択して,[Edit user] 画面を表示する。
[Profile]>[Username] に新規ユーザー名を入力して,必要に応じて [Name] や [Email] なども入力し,[Save] を選択する。
デフォルトだと何もプロジェクトが存在せず,タスクを登録できない。ホーム画面に戻り,[New project] を選択して,デフォルトとなる [main] プロジェクトを作っておく。
これでKanboardの最低限の初期設定も完了となる。Kanboardを使う準備が整ったので,後は日常のタスクを登録して,日々のタスク管理に役立てていく。