インストール: Kanboard | Trelloライクなカンバン方式タスクサービス

タスク管理サービスのKanboardをソースコードからインストールする。

Kanboardを使うことで,Trelloのようなカンバン方式のタスク管理サービスを自前で実現できる。

インストール手順

インストール情報
項目説明
配布元Kanban Project Management Software – Kanboard
リポジトリーkanboard/kanboard: Kanban project management software
手順
依存情報Requirements — Kanboard documentation
依存先 (必須)
  • OS: Alpine Linux 3.8+, Ubuntu 16.04+, CentOS/RedHat 7.x, Debian 9, FeeBSD 10.x, Windows 2016, 2012 R2のどれか
  • DB: SQLite 3.7+, MySQL 5.6+, MariaDB 10+, PostgreSQL 9.3+のどれか
  • Web Server: Apache HTTP Server, Nginx, IIS, Caddyのどれか
  • PHP 5.6.0+
  • PHP extension: pdo_sqlite, pdo_mysql, pdo_pgsqlの内,該当DBに必要なPDO
  • PHP extension: gd, mbstring, openssl, json, hash, ctype, session, filter, xml, SimpleXML, dom
依存先 (任意)PHP module: zip, ldap
依存元
インストールコマンド
sh -eux <<-"EOT"
PKG=kanboard VER=1.2.9 TAG=v$VER
LOCAL=~/.local J=$(grep -cs '^processor' /proc/cpuinfo || echo 2)
mkdir -p "$LOCAL/var/www/html"
cd "$LOCAL/var/www/html"

if command -v git >/dev/null; then
  [ -e $PKG ] || git clone --depth 1 git://github.com/kanboard/kanboard $PKG
  cd $PKG
  git fetch --depth 1 origin tag $TAG
  git checkout -f $TAG
  git clean -dfX
else
  [ -e $PKG-$VER ] || wget -O $PKG-$VER.tar.gz https://github.com/kanboard/kanboard/archive/$TAG.tar.gz 
  tar -xf $PKG-$VER.*
  mv $PKG-$VER $PKG
  cd $PKG
fi
EOT
インストール例
日付バージョンOS依存関係
2019-05-161.2.9Ubuntu 18.04PHP 7.3.4, Apache HTTP Server 2.4.39

上記手順でファイルを展開し,必要なPHPの機能がインストールされていれば,インストールは完了だ。

SQLiteは,PHPでSQLiteの拡張機能が有効になっていれば,本体はインストールされていなくても大丈夫なようだ。

DBにSQLite以外を使う場合,「Configuration File — Kanboard documentation」や「MySQL/MariaDB — Kanboard documentation」,「Postgresql — Kanboard documentation」を参照する。

タスク数が2000など多くなるとSQL発行の動作が遅くなるため,中長期的に使うつもりであれば,SQLiteではなくMySQLかPostgreSQLを推奨する。

DBを変更する場合,事前にKanboardで使用するDBを作成しておいて,そのDBへの接続情報をconfig.phpに記入する流れとなる。

Kanboardのルートディレクトリー直下のconfig.phpに,以下のようにDBへの接続情報を記入する。config.phpがなければ,config.default.phpをコピーしてconfig.phpにリネームして編集する。

// Database driver: sqlite, mysql or postgres (sqlite by default)
// define('DB_DRIVER', 'sqlite');
define('DB_DRIVER', 'mysql');

// Mysql/Postgres username
define('DB_USERNAME', 'username');

// Mysql/Postgres password
define('DB_PASSWORD', 'password');

// Mysql/Postgres hostname
define('DB_HOSTNAME', 'localhost');

// Mysql/Postgres database name
define('DB_NAME', 'dbname');

なお,参考までにDBをSQLiteからMySQLに移転する方法を「KanboardのDBのSQLiteからMySQLへの変更 – senooken.jp」に記している。

インストール設定

Webサーバーを起動してログインを試みる。今回はApache HTTP ServerをWebサーバー (待機ポート: 8080) として使うので,以下のコマンドでApacheを起動する。

apachectl

サーバー起動後,Webブラウザーでhttp://localhost:8080/kanboard/にアクセスする。

ログイン画面

インストール手順にあるように,初回のユーザー名とパスワードは両方共adminなので,これを入力して [Sign in] を選択する。

ホーム画面

問題なければ,Kanbordのホーム画面が表示される。

パスワードがデフォルトのままだとまずいので,パスワードを変更する。右上の [▼]>[My profile] を選択する。

[My profile] のメニュー

[Actions]>[Change password] を選択して,[Password modification] 画面を表示する。[Current password for the user “admin”] に現在のパスワード,[New password for the “admin”] に新パスワード,[Confirmation] に新規パスワードを再度入力し,[Save] を選択することで,パスワードを変更する。

[Password modification] 画面

続いて,お好みでユーザー名をadminから好きな名前に変更する。

[My profile]>[Actions]>[Edit profile] を選択して選択して,[Edit user] 画面を表示する。

[Edit user] 画面

[Profile]>[Username] に新規ユーザー名を入力して,必要に応じて [Name] や [Email] なども入力し,[Save] を選択する。

デフォルトだと何もプロジェクトが存在せず,タスクを登録できない。ホーム画面に戻り,[New project] を選択して,デフォルトとなる [main] プロジェクトを作っておく。

これでKanboardの最低限の初期設定も完了となる。Kanboardを使う準備が整ったので,後は日常のタスクを登録して,日々のタスク管理に役立てていく。

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