インストール: Tiny Tiny RSS | レンタルサーバーでも動作するオープンソースで人気のRSSリーダー
オープンソースでWebベースのニュースフィードリーダーであるTiny Tiny RSSをソースコードからインストールする。
Tiny Tiny RSSを使えば,feedlyのようなRSSの購読サービスを自前で運営できる。機能制限やら広告の影響を受けず,永続的なRSS購読サービスを実現できる。
Tiny Tiny RSSは非常に高機能なオープンソースのRSSのフィードリーダーあり,Androidアプリなども公開されている。
インストール手順
項目 | 説明 |
---|---|
配布元 | Tiny Tiny RSS |
リポジトリー | fox/tt-rss: Tiny Tiny RSS – Tiny Tiny RSS |
手順 | InstallationNotes – Tiny Tiny RSS |
依存情報 | |
依存先 (必須) |
|
依存先 (任意) | PHP module: CURL, POSIX, GD, opcache |
依存元 |
日付 | バージョン | OS | 依存関係 |
---|---|---|---|
2019-05-05 | 19.2 | Ubuntu 18.04 | GNU Make 4.2.1, GCC 7.4.0, Apache HTTP Server 2.4.39, MariaDB 10.2.23, PHP 7.3.4, PHP module (pdo_mysql, intl, mbstring, GD, curl) |
Tiny Tiny RSS 19.2ではfileinfo, JSON, XMLはなくてもインストールできた。
上記インストールコマンドでファイルを展開したら,以下の手順でインストールの設定を行う。
インストール時設定
まず以下のコマンドでMariaDBを起動して,データベースを作成する。
mysqld_safe &
mysql -u root -e "create database ttrss;"
## 必要に応じてパスワードを設定
# mysql -u root -e "GRANT ALL on ttrss.* TO senooken@localhost IDENTIFIED BY 'password';"
DBを作成したら,以下のコマンドでApacheを起動する。
apachectl
Webブラウザーでlocalhost:8080/tt-rss/install/にアクセスする。
ここで以下のようにデータベース設定を行う。
項目 | 設定 |
---|---|
Database type | MySQL |
Username | senooken |
Password | |
Databasename | ttrss |
Host name | 127.0.0.1 |
Port | 3406 |
今回はローカルの検証が目的なので,パスワードの入力を省略した。実際にサーバーで運用する場合は忘れずにパスワードを設定しておこう。
なお,MySQL (MariaDB) をDBに選択した場合,Host nameの入力は必須であり,自分のPCを指す場合にlocalhostは認識できず,127.0.0.1の指定が必要なことに注意する。レンタルサーバーへのインストール時には[Host name]と[Port]は空欄 (デフォルト) でも問題ないことがある。
入力後,[Test configuration]を選択して設定に問題ないことを確認する。
[Initialize database]を選択して,データベースを初期化する。
初回のログインID (admin) とPW (password) が表示されている。
[Generated configuration file]にconfig.phpの内容が表示される。ここで,以下の項目の値をfalseからtrueに変更する。
define('SIMPLE_UPDATE_MODE', true);
フィードの更新に関する設定だ。詳細は「UpdatingFeeds – Tiny Tiny RSS」に記載がある。この設定をtrueにすると,WebブラウザーでTiny Tiny RSSを表示中にフィードを更新する。他のフィードの更新には,systemdへのデーモンの登録と,crontabによるupdate.phpの定期実行がある。SIMPLE_UPDATE_MODE
は他の設定と併用できるため,ひとまず有効にしておく。
必要に応じて,他の設定も行い[Save configuration]を選択する。これでconfig.phpが生成される。その後に表示される画面の[loading tt-rss now]を選択して,TIny TIny RSSのURL (http://localhost:8080/tt-rss/) に移動する。
ログイン後設定
ログイン画面が表示されるので,初期ログイン情報 (admin, password) を入力して[Log in]を選択してログインする。
初期ログイン情報を変更しろとのメッセージが表示されるので,[Open Preferences]を選択する。
[Preferences]>[Personal data / Authentication]>[Password]タブを選択し,パスワードを入力し,[Change password]を選択する。その後,右上の[Exit preferences]を選択してホーム画面を表示する。
Tiny Tiny RSSのホーム画面が表示される。
必要に応じて,一般ユーザーアカウントを使用して,そちらを使うこともできる。しかし,自分一人しか使わないならば,adminユーザーのまま使っても問題ないだろう。
フィードの更新設定
最後にフィードの更新設定を行う。インストール時にconfig.phpにSIMPLE_UPDATE_MODE
を指定した。この方法は,Webブラウザーでの表示時にしかフィードの更新を行わず,Androidアプリを使う場合に都合が悪い。また,systemdは管理者権限が必要なので,レンタルサーバーでは使えない。
そこで,crontabにより4時間間隔でフィードを更新する。まず,以下のコマンドでcrontabのエディターを起動する。
crontab -e
そして,以下の内容を記入する。
* */4 * * * /home/senooken/.local/bin/php /home/senooken/.local/var/www/html/tt-rss/update.php --feeds --quiet
レンタルサーバーでのcrontabの設定は,コントロールパネルからの設定となるだろう。
これでTiny Tiny RSSの設定が完了だ。ここからはフィードの登録などを行い,RSSリーダーとして使っていく。
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