Nextcloud ContactsへのGmailとThunderbirdの連絡先のインポート
「Nextcloud Contactsのインストール」ができたので,GmailとThunderbirdからの連絡先のインポート方法を記す。
Nextcloud Contactsでの連絡先の登録方法は2種類存在する。
- 手動登録
- インポート
手動登録方法は「Nextcloud Contactsのインストール」でも登録画面について説明した。情報を入力するだけなので,特に問題ないだろう。
問題なのは2番目のインポートだ。Nextcloudで連絡先を一括管理するに当たって,普段使っているメーラー (GmailやThunderbirdなど) から大量の連絡先をインポートする必要がある。
Nextcloud Contactsの連絡先は,以下に記載がある通りvCards 3.0と4.0形式にのみ対応している。
従って,GmailやThunderbirdからvCards形式で出力した連絡先をNextcloud Contactsにインポートすればよい。次の節からGmailとThunderbirdでのvCards形式での連絡先もエクスポート方法を記す。
Gmailの連絡先のエクスポート
まず,Google Contacts (連絡先) にアクセスする。
ユーザーアイコンをクリック>上端に表示される▼>[すべて]を選択して全選択>右端の[︙]>[エクスポート]を選択する。
[形式を指定してエクスポート]>[vCard (iOSの連絡先)]>[エクスポート]を選択する。
これで[contacts.vcf]というファイル名でGmailの連絡先をvCard形式でエクスポートできる。
Thunderbirdの連絡先のエクスポート
Thunderbirdの連絡先のvCards形式でのエクスポートは注意が必要だ。そのままだとvCard 2.0の形式で出力されてしまい,Nextcloud Contactsでインポートできない。
そこで,CardBookアドオンを使う。CardBookアドオンはCardDAVとvCard形式に準拠したアドレス帳である。後にNextcloud ContactsとThunderbirdの連絡先の同期にも使う。
まずはこのアドオンをインストールする。インストール後,[Tools]>[CardBook]を選択することで[CardBook]画面を表示できる。
今後CardBookを多用することになるので,ツールバーをカスタマイズ ([View]>[Toolbars]>[Customise…]して,CardBookをツールバーに表示しておくと便利だろう。
[CardBook]画面に移動すると以下のような画面が表示される。
エクスポートしたいアドレス帳を右クリック>[Export to a file]を選択すると選択したアドレス帳の連絡先が1個のvCardファイルに出力される。
なお,[Export to a Directory]を選択すると,ディレクトリー配下に1連絡先につき1個のvCardファイルが出力される。
エクスポートした連絡先のインポート
ここまででGmailとThunderbirdの連絡先をエクスポートできたので,これをNextcloud Contactsにインポートする。
まずNextcloudにログインし,上端の[Apps Selection Menu]から[Contacts]を選択して,Contacts画面を表示する。
左下の[Settings]>[Import into]を選択して,インポートするvCardsファイル (.vcf) を選択する。
なお,[Import into]のすぐ下のボックスでインポート先の[Address book]を指定できる。ただし,Nextcloud Contacts上ではグループで分類分け可能であるため,あまりAddress bookの違いは重要ではない感じがするので,デフォルトのままでも問題ないだろう。
インポートが完了したら以下の画面が表示される。
これでGmailやThunderbirdの連絡先のNextcloud Contactsへのインポートが完了だ。
インポートが完了したら,今度はThunderbirdやAndroidなどの他のデバイスと連絡先を同期するのがよいだろう。