Install Subversion 1.9.4 from source on Ubuntu 16.04

バージョン管理ソフトであるSubversionをソースからインストールする。

会社で採用されているVCS(Version Control System)がSubversionだった。普段はWindows PCからTortoiseSVNというGUIから操作しているが,コマンドラインからも操作できたほうがいいと思ったので,ソースからインストールしてみた。

インストール手順は,ダウンロードページの一番下の[Building and Installing Subversion]示されているインストール手順のページで書かれている通り,Subversionのソースに含まれるINSTALLファイルを参照する。

Subversionで最低限必要な依存関係は以下のとおりとなっている。

  • autoconf 2.59+
  • libtool 1.4+
  • C compiler (gcc)
  • libapr, libapr-util
  • SQLite
  • libz

上記の内の大部分はOSに標準でインストールされている。例えば,locateコマンドでインストールされているかどうかがわかる。locateコマンドでライブラリを指定して何も表示されなければインストールされていない。

locate libapr

今回は,不足していたlibapr,libapr-util,SQLite,libzをソースからインストールした。

インストールはUbuntu 16.04とFedora 19で確認した。

libz

libzは圧縮のためのライブラリである。

Source: zlib Home Site

LOCAL=~/.local
PKG=zlib
VER=1.2.8

cd $LOCAL/src
wget -nc http://zlib.net/$PKG-$VER.tar.xz
tar xf $PKG-$VER.tar.xz
cd $PKG-$VER
./configure --prefix=$LOCAL/stow/$PKG-$VER
make && make install
cd $LOCAL/stow; stow $PKG-$VER

libapr, libapr-util

libaprとlibapr-utilをインストールする。これらはApacheで開発されているソフトで共通で使われるライブラリらしい。

libapr-utilにはlibaprが必要なので,先にlibaprをインストールする。

Source: Download – The Apache Portable Runtime Project

LOCAL=~/.local

PKG=apr
VER=1.5.2
cd $LOCAL/src
wget -nc http://www-eu.apache.org/dist//apr/$PKG-$VER.tar.bz2
tar xf $PKG-$VER.tar.bz2
cd $PKG-$VER
./configure --prefix=$LOCAL/stow/$PKG-$VER
make && make install
cd $LOCAL/stow; stow $PKG-$VER
PKG=apr-util
VER=1.5.4
cd $LOCAL/src wget -nc http://www-eu.apache.org/dist//apr/$PKG-$VER.tar.bz2 tar xf $PKG-$VER.tar.bz2 cd $PKG-$VER ./configure --prefix=$LOCAL/stow/$PKG-$VER --with-apr=$LOCAL make && make install cd $LOCAL/stow; stow $PKG-$VER

SQLite

最後の依存関係として,DBソフトであるSQLiteをインストールする。SQLiteのソースをSubversionのディレクトリに配置すれば,Subversionのインストール時に,一緒に組み込んでくれる(INSTALLファイルの12. SQLite参照)。しかし,独立性やパッケージ管理のしやすさを考えて,SQLiteも単独でインストールする。

Source: SQLite Download Page

LOCAL=~/.local
cd $LOCAL
wget -nc https://www.sqlite.org/2016/sqlite-autoconf-3130000.tar.gz
tar xf sqlite-autoconf-3130000.tar.gz
cd sqlite-autoconf-3130000
./configure --prefix=$LOCAL/stow/sqlite-3.13.0
make && make install
cd $LOCAL/stow; stow sqlite-3.13.0

Subversion

Subversionに必要な依存関係をインストールし終わったので,最後にSubversionをインストールする。

Source:Download Apache Subversion Sources

LOCAL=~/.local

PKG=subversion
VER=1.9.4
cd $LOCAL/src
wget -nc http://www-us.apache.org/dist/subversion/$PKG-$VER.tar.bz2
tar xf $PKG-$VER.tar.bz2
cd $PKG-$VER

# 以下のとおりにsqliteのソース部分だけDLして配置すればSVNのビルド中に自動に組み込める
# wget -nc https://www.sqlite.org/2016/sqlite-amalgamation-3130000.zip # unzip sqlite-amalgamation-3130000.zip
# mv sqlite-amalgamation{-3130000,}

./configure --prefix=$LOCAL/stow/$PKG-$VER LDFLAGS=-L$LOCAL/lib
make && make install
cd $LOCAL/stow; stow $PKG-$VER

最後に以下のコマンドでSVNのバージョンを確認できたら完了となる。

svn --version

これでSubversionがコマンドラインから使えるようになった。

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