AutoCADでの縮尺の変更方法まとめ
AutoCAD LT2004で縮尺を変更させる方法をまとめた。以下の3通りの方法がある。
- 倍率による尺度変更
- 参照による尺度変更
- XYの片方向だけの尺度変更
倍率による尺度変更
全体のスケールを一括して変換したいことはよくある。例えば,mmで描画されているものをmにするときなどだ。以下の手順で実行可能だ。
- ドラッグで全体を選択。
- [修正]→[尺度変更]。または右クリック→[尺度変更]
- [基点を指定]:基点を適当にクリックして選択。
- [尺度の入力]:掛けたい倍率を記入する(例:mm→mなら0.001,m→mmなら1000)。
参照による尺度変更
ある物体のある辺の長さを別の物体の辺の長さと一致させるように全体を尺度変更したいときがある。
- ドラッグで全体を選択。
- [修正]→[尺度変更]。または右クリック→[尺度変更]
- [基点を指定]:尺度変更時の基点(固定点)を指定
- [尺度を指定 または [参照(R)]]→rを入力
- [参照する長さを指定<1>]:尺度を変更したい基準とする線分の始点を指定。[2点めを指定]:終点を指定。
- [新しい長さを指定]:基点から伸ばしたい長さの終点を指定する。
参考:AutoCAD LT 使い方 尺度変更・ストレッチ・長さ変更 http://cad.dee.cc/step1/step1_11.html
XYの片方向だけの尺度変更
AutoCADでは通常の方法では縦横比を変えての尺度変更はできない。つまり,横や縦だけ縮尺を変えられない。しかし,プロック化することで一応可能だ。ブロック化するためその後の操作はしづらいので注意が必要だ。
- 尺度変更したいものをコピー。
- [右クリック]→[ブロックとして貼り付け]
- 貼り付けたブロックを選択し,オブジェクトのプロパティのジオメトリから尺度Xなどに縮尺を設定する。
ブロック貼り付け http://cad.main.jp/m-class/09.htm