Windows標準のリモートデスクトップでWindows Home Premiumにリモート接続する方法
不自由なOSであるWindowsにはmstsc.exeというリモートデスクトップのプログラムが標準でインストール されている。しかし,mstsc.exeでサーバー(接続先)として使えるOSには制限があり,広く使われているHome Premiumのエディションでは使えない。あくまでクライアントとしてしか使えなかった。
そのため,Windows Home Premiumにリモートデスクトップ接続したければ,UltraVNCなどの別のリモートデスクトップソフトを使うしかなかった。しかし,一部のWindowsの更新プログラムをアンインストールして,有志が作ったプログラムを実行してWindowsにパッチをあてることで,Windows Home Premiumでもmstsc.exeの接続先として使えるようになる。Windowsの標準機能だけでリモートデスクトップ接続ができれば,他の人のPCから自分のPCにログインして作業ができて便利である。
以下に書かれている情報を参考にして実現できる。
[Concurrent RDP Patcher]というソフトを使う。配布元が公開を停止した場合に備えて自分のGoogle Driveでも公開しておく。何か問題があれば公開を停止する。
元々はこのソフトだけでリモートデスクトップのオン・オフを設定できた。しかし,その後のWindowsの更新プログラムで使えなくなってしまった。具体的には,[Concurrent RDP Patcher]を起動すると,[OS info]欄に以下のメッセージが表示され利用できない。
Microsoft Windows 7 Home Premium - termsrv.dll has an unknown checksum
少し手間だが,原因となったWindows更新プログラムを削除することで,機能を有効化できる。セキュリティ的には危なくなるので自己責任で 行うこと。自分は利便性を重視して実行した。
まず最初に以下二つの更新プログラムをアンインストールする。
- KB2984972
- KB3003743
アンインストールの手順は以下の通りだ。
- [コントロールパネル]→[プログラム]→[インストールされた更新プログラムを表示]
- [プログラム]列をクリックしてソート→プログラム:Microsoft Windowsから上記2更新プログラムを探してアンインストール→PCの再起動
一つずつアンインストール→再起動する必要がある。上記二つの更新プログラムをアンインストールしたら,[Concurrent RDP Patcher]を起動する。起動すると以下のウィンドウが表示される。
Optionとして2項目がある。それぞれ,以下のような意味となっている。
- マルチログインの有効化
- 空のパスワードの有効化
[マルチログイン]は複数のユーザーで1台のPCにリモートで接続して同時並行して作業するにはよいだろう。途中まで自分で作業し,後でリモートで接続して続きをやりたい場合はオンにしないほうがいい。[空のパスワードの有効化]はセキュリティ的にかなり危ないのでオンにしないほうがいい。