Ubuntu14.04で休止状態(ハイバネーション)を有効化
Ubuntu 14.04で休止状態(ハイバネート,ハイバネーション: hibernation)を使えるように設定した。
パソコンの稼動状態は以下の4段階に分かれているらしい。
- 稼働中
- スタンバイ,サスペンド:メモリーのみ通電状態で記憶内容を保持。
- 休止状態(ハイバネーション):HDDにメモリーの内容を退避させてほとんどの電源がOFF
- シャットダウン:電源OFF
参考:スタンバイ、サスペンド、ハイバネーションの違いを教えて下さい。 – Yahoo!知恵袋
このことから,パソコンからしばらく席を外す場合は休止状態にすることが電気の節約になる。しかし,Ubuntu 14.04では既定では休止状態が使えな い。以下の情報を参考にUbuntu 14.04で休止状態(hibernation)を使えるようにしてみた。
参考:
以下のコマンドを実行して,ハイバネートが可能かどうかを確認する。
sudo pm-hibernate
このコマンドで休止状態になれば,そのPCではハイバネートが使える状態である。
ハイバネートができることを確認したら,以下のコマンドでハイバネートの設定を書き込む。
sudo sh -c 'cat << EOF > /etc/polkit-1/localauthority/50-local.d/com.ubuntu.enable-hibernate.pkla
[Re-enable hibernate by default in upower]
Identity=unix-user:*
Action=org.freedesktop.upower.hibernate
ResultActive=yes
[Re-enable hibernate by default in logind]
Identity=unix-user:*
Action=org.freedesktop.login1.hibernate
ResultActive=yes
EOF'
最後に以下のコマンドでパソコンを再起動する。
sudo reboot
再起動後に右上のメニューにHibernate (ハイバネート)が表示される。
これでUbuntu 14.04でハイバネート(休止状態)が使えるようになった。
2016-07-23更新。
以下でこの記事が参照されていたことに気づいたので,体裁など一部修正。
Ubuntuで休止状態にしたいなら、ハイバネートに設定しねーと
ついでに,Ubuntu 16.04でもこの方法でHibernateのメニューを表示できることを確認した。ただし,動作はいまいちなので,あてにしないほうがいい。
2016-09-02追記
コメントをいただき,動作を再度確認してみた。指摘いただいたような,画面が消えたり表示されたりするような現象は見られずに,すぐに休止状態に入った。しかし,起動すると,画面が表示されてもウィンドウなどのアプリはアクティブにならなかった。休止状態にする前のアプリを動かせるようになるまで,結局1分くらいは待つことになった。PCの性能にもよるとは思うが,素直に再起動するのと時間的には同じくらいかかってしまった。
しかし,アプリを閉じなくていいという利点があるので,その分早いはずなので今後は使ってみようと思う。