長いので無視してください。2012年もうおしまいなので、今年の総括と新年の抱負を来年のために残す。
【2012年の主なできごと】
・卒業論文
・こちらの大学院に入学
・SNSを活発に開始
・LyXとの出会い
・アルバイトを退職
卒業論文はいろいろ反省するところがあった。テキストを輪読とか当時から思っていたがかなり非効率的だった。 自分でわかりやすいFEMのテキストをAMAZONなんかで探して勉強したほうが圧倒的によかった。先生は先輩に頼らずに自分で苦労しながらやらないとだめというようにいっていたが、それには納得がいかない。それも大事だが入口のところでいつまでもじたばたして得られる結果は限られる。それならば、ある程度確立された方法を学んでスキルを身に付けてそこからそういう未踏の領域を歩めばいい。右も左もわからない状態ではそういうことをする段階ではないと思う。
学部でLaTeXを教えてもらってコマンドの使い方に苦労しながら卒論を仕上げたのは良い経験だった。組版処理の歴史として文書の書き方の勉強になり、さまざまな書物への架け橋になり、今の僕のフリーソフトの原点となった。そして道具、優れたエディタを見つけることが大事だということに気づいて、最高の文書処理ソフトLyXを見つけることができた。
こちらの大学に来たことは本当によかった。全体的に充実している。画面を増設するという考えは絶対におきなかっただろう。YZで研究室のデータを全員で共有できたり、過去の先輩方の論文や発表をいつでも見れる状態になっていること。計算機や論文の書き方講座などかなり充実していた。ショートカットキーもいろいろ教えてもらった。歴史があり人と予算が多いというのが一番だろうか。あちらでは絶対にありえない。先生の対応もとてもよい。一番大きいのはドアを開けやすいということ。あちらでは先生の部屋のドアを開けるということが精神的にとても重かったので、簡単なことやわからないことを気軽に訊ける気持ちにはならなかった。
こういった良い点がわかったのはこちらに来たからだ。あちらにいたら気付けない。いいところにはいいものが集まってどんどんよくなっていくが、悪いところでは停滞が続く。こういう風にして格差がどんどん広がっていくのだろう。
SNSを始めて記録を残すことが大切だとわかった。調べたことを記録に残すのは手間だけど、後で同じケースで役にたつのでできる限り残したほうがいい。だけど、時間を浪費しすぎることがあるので時間の管理に注意しないといけない。
LaTeXはコマンドを覚えるのがたいへんで、Texmakerというエディタである程度補間させることでどうにかしようと思ったが限界だった。8月にLyXに乗り換えるのは1つの挑戦だった。いまだにエラーや警告に困ったり、休日はこれの調査で大体つぶれるがようやく満足に使えるようになってきた。タイミング的にはよかった。これ以上の文書処理ソフトはないと思っている。細かい処理は難しいコマンドを書かないといけないが注意深く調べればなんとかなる。他のソフトよりもLaTeXをバックエンドに抱えているから精密だ。画像のD&Dができないのが唯一の欠点かな。WriterもWordももう使うことはない。Beamerを使いこなせればPowerpointも不要になる。有料ソフトにはもう頼りたくない。
有料ソフトがはびこればそれを使えるお金持ちだけがその恩恵を受けることができ、そうでない人たちとの格差がさらに広がる。スタートの時点で差が大きすぎてどうにもならないだなんていやだ。そんな将来シナリオ意地でも認めたくない。これをどうにかするために自分ができることは有料ソフトを使わないということで、意思をはっきりと示すことだと今は考えている。もちろん高度なソフトはそれなりの価格であってもよいとは思う。しかし、OfficeやGISのような基本的であったり重要なものはそうであるべきでない。知識の少ない人(相対的に貧しい人)は最初からPCに入っている有料で知名度の高いものしか知らないから高くてもそれを使うしかない。こういう世の中はなんかおかしいしいやだ。
一部偏見も交じっているだろうけど。WordとかExcelとか使っていて固まってデータが消えたことがあって有料ソフトでこんなもんなのかという腹立たしさもあったかもしれない(苦笑)。LaTeX, LyX、Linuxを触っていてこういうことに気付いた。これは今年の一番大きな収穫だったように思う。
【2013年の抱負】
・フリーソフトを極める
・英語をもう少し頑張る
・進路を決める
SMOKE、CMAQ、WRF、BenMAP、MIMS。研究で使う大事なソフト。すべてフリー。LaTeX、LyX、QuantumGIS、GRASS、JabRef、GIMP、Subversion、Linux、Blender、LibreOfficeこれらもすべてフリー。
フリーソフトを使いこなせるかどうかが僕の今後の研究生活及び人生にかかっている気がする。そしてこの直感は間違っているとは思えない。
今年はbashとLaTeXとLyXとJabRef(それと前半はWord)に重点を置いていた。来年はバージョン管理ソフトSubversion、QGIS、Python、Linuxを(おそらくこの順番で)使えるようにする。
フリーソフトのマニュアルはたいてい英語で書かれており、文書の汎用性としてもそれが妥当だ。フリーソフトを使いこなすために英語を読めるようにならないといけない。聞いたりしゃべったりは別にできなくてもいい。とりあえず素早く読めて理解できるようになりたい。
以上。新年もよろしくお願いします。
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