インストール: Tiny Tiny RSS | レンタルサーバーでも動作するオープンソースで人気のRSSリーダー

オープンソースでWebベースのニュースフィードリーダーであるTiny Tiny RSSをソースコードからインストールする。

Tiny Tiny RSSを使えば,feedlyのようなRSSの購読サービスを自前で運営できる。機能制限やら広告の影響を受けず,永続的なRSS購読サービスを実現できる。

Tiny Tiny RSSは非常に高機能なオープンソースのRSSのフィードリーダーあり,Androidアプリなども公開されている。

インストール手順

インストール情報
項目説明
配布元Tiny Tiny RSS
リポジトリーfox/tt-rss: Tiny Tiny RSS – Tiny Tiny RSS
手順InstallationNotes – Tiny Tiny RSS
依存情報
依存先 (必須)
依存先 (任意)PHP module: CURL, POSIX, GD, opcache
依存元
インストールコマンド
sh -eux <<-"EOT"
LOCAL=~/.local J=$(grep -cs '^processor' /proc/cpuinfo || echo 2)
PKG=tt-rss VER=19.2 TAG=$VER
mkdir -p "$LOCAL/var/www/html/"
cd "$LOCAL/var/www/html/"

if command -v git >/dev/null; then
  [ -e $PKG ] || git clone --depth 1 https://git.tt-rss.org/fox/tt-rss $PKG
  cd $PKG
  git fetch --depth 1 origin tag $TAG
  git checkout -f $TAG
else
  [ -e $PKG-$VER ] || wget -O $PKG-$VER.tar.gz https://git.tt-rss.org/fox/tt-rss/archive/$VER.tar.gz
  tar -xf $PKG-$VER.*
  mv $PKG-$VER $PKG
  cd $PKG
fi
EOT
インストール例
日付バージョンOS依存関係
2019-05-0519.2Ubuntu 18.04GNU Make 4.2.1, GCC 7.4.0, Apache HTTP Server 2.4.39, MariaDB 10.2.23, PHP 7.3.4, PHP module (pdo_mysql, intl, mbstring, GD, curl)

Tiny Tiny RSS 19.2ではfileinfo, JSON, XMLはなくてもインストールできた。

上記インストールコマンドでファイルを展開したら,以下の手順でインストールの設定を行う。

インストール時設定

まず以下のコマンドでMariaDBを起動して,データベースを作成する。

mysqld_safe &
mysql -u root -e "create database ttrss;"
## 必要に応じてパスワードを設定
# mysql -u root -e "GRANT ALL on ttrss.* TO senooken@localhost IDENTIFIED BY 'password';"

DBを作成したら,以下のコマンドでApacheを起動する。

apachectl

Webブラウザーでlocalhost:8080/tt-rss/install/にアクセスする。

インストーラー画面

ここで以下のようにデータベース設定を行う。

データベース設定
項目設定
Database typeMySQL
Usernamesenooken
Password
Databasenamettrss
Host name127.0.0.1
Port3406

今回はローカルの検証が目的なので,パスワードの入力を省略した。実際にサーバーで運用する場合は忘れずにパスワードを設定しておこう。

なお,MySQL (MariaDB) をDBに選択した場合,Host nameの入力は必須であり,自分のPCを指す場合にlocalhostは認識できず,127.0.0.1の指定が必要なことに注意する。レンタルサーバーへのインストール時には[Host name]と[Port]は空欄 (デフォルト) でも問題ないことがある。

入力後,[Test configuration]を選択して設定に問題ないことを確認する。

[Test configuration]の結果

[Initialize database]を選択して,データベースを初期化する。

[Initialize database]の結果

初回のログインID (admin) とPW (password) が表示されている。

[Generated configuration file]にconfig.phpの内容が表示される。ここで,以下の項目の値をfalseからtrueに変更する。

	define('SIMPLE_UPDATE_MODE', true);

フィードの更新に関する設定だ。詳細は「UpdatingFeeds – Tiny Tiny RSS」に記載がある。この設定をtrueにすると,WebブラウザーでTiny Tiny RSSを表示中にフィードを更新する。他のフィードの更新には,systemdへのデーモンの登録と,crontabによるupdate.phpの定期実行がある。SIMPLE_UPDATE_MODEは他の設定と併用できるため,ひとまず有効にしておく。

必要に応じて,他の設定も行い[Save configuration]を選択する。これでconfig.phpが生成される。その後に表示される画面の[loading tt-rss now]を選択して,TIny TIny RSSのURL (http://localhost:8080/tt-rss/) に移動する。

[Save configuration]の結果

ログイン後設定

ログイン画面が表示されるので,初期ログイン情報 (admin, password) を入力して[Log in]を選択してログインする。

ログイン画面

初期ログイン情報を変更しろとのメッセージが表示されるので,[Open Preferences]を選択する。

パスワード変更の警告メッセージ

[Preferences]>[Personal data / Authentication]>[Password]タブを選択し,パスワードを入力し,[Change password]を選択する。その後,右上の[Exit preferences]を選択してホーム画面を表示する。

パスワードの変更画面

Tiny Tiny RSSのホーム画面が表示される。

ホーム画面

必要に応じて,一般ユーザーアカウントを使用して,そちらを使うこともできる。しかし,自分一人しか使わないならば,adminユーザーのまま使っても問題ないだろう。

フィードの更新設定

最後にフィードの更新設定を行う。インストール時にconfig.phpにSIMPLE_UPDATE_MODEを指定した。この方法は,Webブラウザーでの表示時にしかフィードの更新を行わず,Androidアプリを使う場合に都合が悪い。また,systemdは管理者権限が必要なので,レンタルサーバーでは使えない。

そこで,crontabにより4時間間隔でフィードを更新する。まず,以下のコマンドでcrontabのエディターを起動する。

crontab -e

そして,以下の内容を記入する。

* */4 * * * /home/senooken/.local/bin/php /home/senooken/.local/var/www/html/tt-rss/update.php --feeds --quiet

レンタルサーバーでのcrontabの設定は,コントロールパネルからの設定となるだろう。

これでTiny Tiny RSSの設定が完了だ。ここからはフィードの登録などを行い,RSSリーダーとして使っていく。

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