Thunderbird+gContactSyncでのG Suite ディレクトリの同期方法

会社でG Suiteを使っている。G Suite ディレクトリ (G Suite Directory) で,メンバーの連絡先を共有できるので,新入社員などの連絡先をいちいち個人が登録しなくて済み,とても便利だ。

ただし,クラウド上に情報を全て預けることに抵抗があるので,Ubuntu 16.04のThunderbird (v52.9.1) とgContactSyncアドオンを使って,Google 連絡先 (Google Contacts) を同期して,ローカルでも参照できるようにしている。

G Suiteを使ったのは今の会社が初めてで,G Suite ディレクトリ自体も初めて知った。Google 連絡先と同じでG Suite ディレクトリもgContactSyncで同期できると思っていた。しかし,以下のIssueにあるとおり,gContactSyncではG Suit ディレクトリを同期できないようだ。

Show contacts from directory · Issue 103 · jdgeenen/gcontactsync

しかし,メンバーの連絡先はオフラインでも参照できるようにしておきたい。しかたないので,コピーして手作業で同期して対応する。

1. まずGoogle 連絡先にアクセスして,G Suiteのアカウントでログインする。

2. [ディレクトリ]>全選択>右上のグループからコピー先のグループ (ここでは [direcotry] )を指定>[適用]。

Google ディレクトリをローカルの[directory]グループへのコピー手順

これで連絡先グループ [directory] に [ディレクトリ] の連絡先が保存される。

この後に,gContactSync v3.0.0で同期すると,ローカルの連絡先と同期できる。ただし,ディレクトリーからコピーした内容では,氏名を引き継げず,メールアドレスとプロフィール画像くらいしかローカルでは参照できないので注意する。代わりに,氏名の欄にはメールアドレスの@より左側部分が表示される。

また,一度追加したアドレスは上書きされないので,ローカルで保存した内容は保存される模様。つまり,一度ローカルに保存して,表示名や電話番号など情報をカスタマイズ後,社員の増加などで再度ディレクトリから[directory]にコピー後gContactSyncで同期しても,手元の編集内容は残る。

氏名を一緒にコピーできないのが残念だが,メールアドレスはコピーでき,手元で編集した内容は保持されるのでよしとする。

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