書評☆3 コミュ障のための面接戦略 | 採用試験序盤で頻出するダメ面接官の攻略法

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概要

  • 書名: コミュ障のための面接戦略
  • 副題:
  • 著者: 曽和 利光
  • 出版日: 2019-02-22
  • 読了日: 2019-08-08 Thu
  • 評価: ☆3
  • パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2019/10/10/

評価

新卒の採用試験での面接の攻略本となっている。ニュースサイトで紹介されており興味を持って読んだ。

転職活動などでも面接はすることがあり,何か活かせることがあるかなと思って読んだ。

書籍は2部構成になっており,最初の1/3が採用面接全般についての著者の考えが書かれている。残りの2/3が面接テクニックが書かれている。

まず,冒頭でも書かれている通り本書は採用試験の最初の面接で頻出する「ダメ面接官」にだけ通用する小手先のテクニックが書かれている。プロの面接官に効かないので注意する。

たしかにダメ面接官相手には通用しそうな小手先のテクニックが書かれている。どちらかというと,世の中には頭の悪い人が多いので,残念ながらこのテクニックが通用することは多いだろうと感じた。

読みながらなるほどと,しょうもないなと思いながらさらっと読み終えた。

参考

p.92: 内定することに責任は負いません!

第1の注意点は、「本書で紹介するハッキング術はダメ面接官にのみ有効」ということです。

採用活動に置いてダメ面接官が最も登場しやすいのは選考の初期段階です。


しかし段階が進むにつれ、採用のプロが登場します。プロにこのテクニックは通用しません。むしろ小賢しいテクニックは捨て、プロに身を任せるつもりで正直に自分をさらけ出してください。

ダメ面接官が登場しやすい段階はもう1つあります。それは社長や役員など経営層がでてくる最終面接です。


それで落ちてしまったのなら「この会社に入っても、わがままな経営層に振り回されるだけだったに違いない」とでも考えて、気持ちを切り替えてください。

本書の適用範囲が示されていた。

p. 98: ダメ面接官を見極める

基本的に「いい面接官」はキャッチボール型面接、「ダメ面接官」はプレゼン型面接になりがち、ということです。


現場のスターはダメ面接官かの可能性大

日本の企業風土では、日常的にコミュニケーション能力が高い現場の社員が、初期選考の面接官として引っ張り出されがちです。いうまでもなく、そうした社員の殆どは面接官のトレーニングなど受けていません。

したがって、たいていの場合、現場社員は面接が下手です。


ここまで見てきたように、まず「ダメ面接官」を見極めること、そのために面接官の言動を調査すること、これが極めて重要になります。

面接相手はダメ面接官が多いということがわかった。

p. 102: 「印象」をハックせよ

ダメ面接官が印象で落としやすいのは「緊張してしまう人」です。


自分はそれほど緊張していないよ、と見せるためのの基本中の基本は、「ゆっくり動く」「ゆっくり話す」ことです。


p.109: 姿勢の基本も動かいないこと

大切なのはとにかく「動かないこと」です。動かずにじっと座っていれば、たとえ緊張していても、それほど緊張していないように見せることができます。

自分も面接などでは焦って早口になってしまう。ゆっくりと話すようにしよう。

p. 122: 話さないよりは話しすぎるほうがいい

キャッチボールが失敗して、無味乾燥な一問一答に終わるのは危険です。就活生は話したいことを存分に話せず、面接官も聞きたいことを十分聞き出せなかった結果、「エビデンス」や「ファクト」が不足し、悪い評価に落ち着いてしまう可能性が高いからです。


自分が強く思う部分に関しては2〜3分も一気に話し続けること自体は、むしろ推奨します。

就職活動以外でも,一問一答で面接・面談が一瞬で終わりそうになることがよくある。この場合,面接官がダメ面接官で必要な質問をできていない可能性が高い。そう判断できたら自分でいいたいことを2-3分で話せばいいと思った。

結論

新卒の採用試験の序盤に登場するダメ面接官による面接試験の攻略テクニックが書かれていた。

印象操作など,はっきりいってしょうもないと思うような内容が多いのだが,世の中にはダメ面接官が多いので,残念ながら本書のテクニックは有効だと感じた。

特に,ダメ面接官に頻繁に出くわすであろう新卒の学生には有効なテクニックが多いと感じた。

本書を活用する必要のない会社が増えることを望む。

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