書評☆4 人材派遣会社の作り方・儲け方 | 人材派遣ビジネスの歴史から,会社設立手順,成功のポイント,クレーム対応まで必要な情報を一通り掲載

概要

人材派遣ビジネスに関わる著者3名により書かれた人材派遣ビジネスの解説書となっている。

SES企業に勤務しており,SESという業態の基となっている派遣というビジネス形態に興味を持って読んだ。

人材派遣ビジネスの概要から,2007年前後の法改正,人材派遣会社の立ち上げ方,仕事の仕組み,クレーム対策など,実務よりの内容が多かった。

そもそも派遣というビジネスに関しては,あまりいい印象がない。人を左から右に流すだけで,間にはいってお金を稼いでいるというイメージが強い。

この本は人材派遣肯定派により書かれているので,マイナスな内容はほぼない。そういう意味で,自分には若干合わなかった。

会社設立手続きや,具体的な運転資金の財務的な視点の技術もあり,内容はそれなりに詳しいと思った。

ただ,人材派遣ってどうなん?というところが結局イメージを払拭できず,ふーんというくらいにしか受け取れず,あまり頭にはいってこなかった。

そして,SESが対象となる特定派遣については書かれておらず,一般派遣しか書かれていない。そのため,今の仕事との関連などがなかなか見えなかったのもある。

参考

p. 27: 2 必要な時に、必要な人を、必要な期間だけ派遣するビジネスの誕生

人材派遣事業の歴史について書かれている。派遣事業の生みの親であるといわれる米国マンパワー社により1940年代にアメリカで生まれた。

当初は,弁護士事務所で訴訟事務を担当していた秘書が急な理由で離職せざるを得なくなり,その補充要員の確保のために,「必要なときに,必要な人を,必要な期間だけ派遣する」というサービスをどの会社も行っていないことを発見し,創立に至った。

日本では,戦国時代や江戸時代など,築城に大量の人夫が必要となり,口入屋や人夫供給業が既に存在していた。アメリカのマンパワー社の影響により,1966年代に日本に事業として持ち込んだマンパワー・ジャパン社のが,派遣事業の歴史の1ページとなっている。

そこから,2年後にマン・フライデー,センチュリー&カンパニー (1971),テンプスタッフ (1972),マンパワーセンター (1974, パソナの前身) などが次々に設立され,人材派遣事業が脚光を浴び始めた。

人事派遣事業の歴史を知れて参考になった。

結論

人材派遣ビジネスは,固定費がかからず,人を左から右に流すだけでいいので,たしかに稼ぎやすそうな業態だなと感じた。ただ,あまりいい印象はない。

人材派遣ビジネスの歴史から,会社設立,成功のポイントなど,この業態に関して一通りの情報が掲載されており,悪くない本だった。ただ,どうしても内容が頭にはいってこなかった。

パーマリンク: https://senooken.jp/blog/2019/09/02/

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