#mtgjp カード評価 基本セット2020 | 入門者・上級者の両方を念頭に置いた安定したロンドン・マリガン開始のカードセット

概要

2019-07-12 Fri発売の新しいカードセット「基本セット2020」の全カードリストが2019-06-26 Wedに公開された。そして,辞書データも2019-06-28 Friに公開された。

基本セットはMTG初心者を念頭においたカードセットだが,レアと神話レアにはエターナル環境を意識したカードも収録されており,なかなか面白いカードセットだ。

その中でも,特に気になった以下のカードをレビューする。

  • クリーチャー
    • 《暁の騎兵/Cavalier of Dawn》
    • 《絞首された処刑人/Hanged Executioner》
  • アーティファクト
    • 《祖先の象徴/Icon of Ancestry》
    • 《多用途の鍵/Manifold Key》
    • 《報復のワンド/Retributive Wand》
  • 再録カード
    • 《神聖の力線/Leyline of Sanctity》
    • 《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》
    • 《鋼の監視者/Steel Overseer》

なお,灯争大戦以降,毎月カードセットがリリースされており,8月にも統率者2020が発売されてめまぐるしい。リリース頻度が早いので,以前のように3か月に一度くらいのほうが安定していていい。

クリーチャー

《暁の騎兵/Cavalier of Dawn》

カードの効果は「5マナ4/6警戒で,ETBで非土地パーマネントを破壊してコントローラーに3/3トークンを生成。PIGでアーティファクトかエンチャントを手札に回収。」だ。

モダンホライゾンで登場した《過大な贈り物/Generous Gift》を内蔵している。

似たようなカードに過去に《賞罰の天使/Angel of Sanctions》が存在していた。こちらはETBで《忘却の輪/Oblivion Ring》が発動し,飛行持ちだ。《忘却の輪/Oblivion Ring》のような放逐能力は,除去されると復活されるリスクがある。

その点,《暁の騎兵/Cavalier of Dawn》は破壊なので,そのリスクがない。また,それどころか死亡時にアドバンテージを稼げる能力まで付いてきている。性質が若干違うが,だいたい上位互換とみてもよいだろう。

5マナのカードとして悪くない性能だ。

《絞首された処刑人/Hanged Executioner》

カードの効果は「3マナ1/1飛行で,ETBで1/1飛行トークンを生成。4マナ生贄でクリーチャーを除外。」だ。

白で能動的にクリーチャーを除去できるクリーチャーはそんなに数が多くない。このカードはトークンが出るので,アドバンテージのとれるカードだ,《急報/Raise the Alarm》や《幽体の行列/Spectral Procession》,《未練ある魂/Lingering Souls》のようなトークン生成カードのようにみなしてよいだろう。これらのトークン生成カードに除去がおまけで付いたように捉えることができる。

キャストに3マナ,能力の起動に4マナと悠長な感じがするが,先置きできるのは利点だろう。しかし,除去が目的ならば,《放逐する僧侶/Banisher Priest》や《宮殿の看守/Palace Jailer》のほうが即効性はある。

そのため,トークン系デッキや装備品系デッキのお供にするのが良いだろう。

アーティファクト

《祖先の象徴/Icon of Ancestry》

カードの効果は「キャスト3マナ,選択したクリーチャーに《十字軍/Crusade》,3マナタップで《民兵のラッパ手/Militia Bugler》のETB効果」だ。

《十字軍/Crusade》や《栄光の頌歌/Glorious Anthem》にドロー効果が付いたようなカードだ。《ヘリオッドの槍/Spear of Heliod》と構成が似ている。《ヘリオッドの槍/Spear of Heliod》のタップ効果は防御能力だったが,《祖先の象徴/Icon of Ancestry》はドローなので,こちらのほうが汎用性が高いだろう。

息切れ防止やマナフラッド受けにもなるので,部族デッキで重宝される気がする。

《多用途の鍵/Manifold Key》

カードの効果は「キャスト1マナ,1マナタップで他のアーティファクトをアンタップ,3マナタップでクリーチャーがブロックされない」だ。

《通電式キー/Voltaic Key》の上位互換が登場した。《通電式キー/Voltaic Key》自体がアーティファクト系デッキで重宝されたので,《通電式キー/Voltaic Key》とそのまま入れ替えになるだろう。

レガシーでは,《厳かなモノリス/Grim Monolith》との組み合わせが強く,《鋼の監視者/Steel Overseer》との組み合わせも強い。

《報復のワンド/Retributive Wand》

カードの効果は「キャスト3マナ,3マナタップで任意の対象に1点のダメージ。PIGで5点ダメージ。」だ。

《破滅のロッド/Rod of Ruin》や《花崗岩の破片/Granite Shard》の系統のカードだ。継続的なダメージソースアーティファクトとしては,《呪われた巻物/Cursed Scroll》が有名だ。ただし,《呪われた巻物/Cursed Scroll》は手札の調整が必要なため,中盤以降の活用がメインとなる。

《報復のワンド/Retributive Wand》は序盤でも確実に1点飛ばすことができ,万が一破壊されても5点も飛ばせるため,悪くない。

再録カード

《神聖の力線/Leyline of Sanctity》

基本セット2020では,基本セット2011から9年ぶりに力線サイクルが再録となった。

基本セット2020発売と同時に,ロンドン・マリガンが導入されるため,力線が相対的に強くなる。特に,《神聖の力線/Leyline of Sanctity》と《虚空の力線/Leyline of the Void》は高額レアになっていたので,ここで再録されて供給が増えるのはありがたい。

《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》

1マナの恒久的な墓地対策カードの《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》が再録となった。

このカードも値段がじわじわと上がってきていたので,再録により供給が増えるのはありがたい。

《鋼の監視者/Steel Overseer》

スティール・ストンピィやモダンだと鱗親和で採用されているカードが再録となった。

同じく収録されている《多用途の鍵/Manifold Key》のいい相棒になるだろう。

結論

基本セット2020はMTG入門者向けのカードセットであるため,モダンホライゾンのように特定環境を意識したカードセットと比べると,興味を持つカードが少なかった。

しかし,エターナル環境に影響を与えるカードや,過去の高額レアなどが再録されており,全体的に安定して落ち着いたカードセットだと感じた。

以下のカードは特に購入したいと思ったので,値段を注視したい。

  • 4枚: 《多用途の鍵/Manifold Key》

基本セット2020の登場と同時に,いよいよロンドン・マリガンも導入される。環境がどう変わるのか注視していく。

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