#mtgjp カード評価 灯争大戦 | アーティファクトの「願い」が登場し,レガシーへの影響も大?

2019-05-03 Fri発売の新しいカードセット「灯争大戦」の全カードリスト2019-04-20 Satに公開された。そして,辞書データも2019-04-21 Sunに公開された。

そこで,以下の気になるカードをレビューする。

  • 土地

    • 《爆発域/Blast Zone》
    • 《出現領域/Emergence Zone》
  • プレインズウォーカー

    • 《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》
    • 《太陽の義士、ファートリ/Huatli, the Sun's Heart》
    • 《黒き剣のギデオン/Gideon Blackblade》
    • 《奉謝の亡霊/Grateful Apparition》
    • 《高名な弁護士、トミク/Tomik, Distinguished Advokist》
    • 《栄光の終焉/Finale of Glory》
    • 《ギデオンの勝利/Gideon's Triumph》

土地

《探検の地図/Expedition Map》によりかさ増し可能なため,土地は常に注意すべきカードだ。

《爆発域/Blast Zone》

その中でも,《爆発域/Blast Zone》は非常に強力なカードだ。

Blast Zone / 爆発域
土地

爆発域は蓄積(charge)カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。
(T):(◇)を加える。
(X)(X),(T):爆発域の上に蓄積カウンターをX個置く。
(3),(T),爆発域を生け贄に捧げる:点数で見たマナ・コストが爆発域の上に置かれた蓄積カウンターの数に等しく、土地でない各パーマネントをそれぞれ破壊する。

引用: 爆発域/Blast Zone – MTG Wiki

いってしまえば《漸増爆弾/Ratchet Bomb》の土地だ。盤面に鑑賞できる土地には,《絡みつく砂丘/Grasping Dunes》が存在するが,《爆発域/Blast Zone》はそれよりも対象範囲が広く,強力だ。

蓄積カウンターが1個置かれた状態で出るのは,利点も欠点もある。トークンや《虚空の杯/Chalice of the Void》などを即座に破壊できない。その代わりに,マナ・コスト1のカードや2以上のカードの対象を早く取ることができる。

プレインズウォーカーを含むパーマネントを対処できる土地は初めてだろう。レガシーでも,MUD,スタックス,土地単,黒単POXやコントロール系デッキに十分採用されうるだろう。

土地やアーティファクトのように,どのデッキにも入れられる強いカードは環境を崩す可能性があるので,このようなカードをよく作ったなと感じた。間違いなく強い。

《出現領域/Emergence Zone》

《出現領域/Emergence Zone》は,1ターンの間,あらゆるカードに瞬速を付与する。

Emergence Zone / 出現領域
土地

(T):(◇)を加える。
(1),(T),出現領域を生け贄に捧げる:このターン、あなたは呪文を、それが瞬速を持つかのように唱えてもよい。

引用: 出現領域/Emergence Zone – MTG Wiki

コンボデッキの可能性を伺わされる。特に,今回は《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》により,アーティファクト系コンボが大幅に強化されるので,アーティファクトやエンチャントなどの置物とのコンボがでてきそうで面白そうなカードだ。

プレインズウォーカー

今回のカードセットはプレインズウォーカーがテーマということで,興味深いプレインズウォーカーが多数収録されている。

《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》

その中で一番強力だと感じたのが,《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》だ。

Karn, the Great Creator / 大いなる創造者、カーン (4)
伝説のプレインズウォーカー — カーン(Karn)

対戦相手がコントロールしているアーティファクトの起動型能力は起動できない。
[+1]:クリーチャーでないアーティファクト最大1つを対象とする。あなたの次のターンまで、それはパワーとタフネスがそれぞれそれの点数で見たマナ・コストに等しいアーティファクト・クリーチャーになる。
[-2]:あなたは、ゲームの外部か追放領域にありあなたがオーナーであるアーティファクト・カード1枚を選び、そのカードを公開してあなたの手札に加えてもよい。
5

引用: 大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator – MTG Wiki

ゲーム外からアーティファクトをサーチできるので,いわゆる願いサイクルの亜種と思ってよいだろう。相手だけの《無のロッド/Null Rod》ももちろん強力だが,-2効果の前ではおまけだろう。

白の願いの《黄金の願い/Golden Wish》は5マナと重すぎたため,トーナメントでは活躍できなかった。しかし,この新カーンはエターナル環境を変える可能性を感じる。

効果が実質的に,「次のターンにあなたはゲームに勝利する」と書かれているようなものだからだ。アーティファクトだけでコンボが成立する《丸砥石/Grindstone》+《絵描きの召使い/Painter's Servant》が《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》だけで揃えることが可能になる。

従来の丸砥石コンボは,コンボパーツのサーチに課題があった。赤型であれば《帝国の徴募兵/Imperial Recruiter》で《絵描きの召使い/Painter's Servant》を,青型であれば《粗石の魔道士/Trinket Mage》で《丸砥石/Grindstone》を,白型であれば《悟りの教示者/Enlightened Tutor》でサーチしていた。逆にいえば,それくらいしかコンボパーツのサーチ手段が存在しなかった

《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》が登場したことでサーチ手段が強化され,コンボ成立の可能性が高まる。2マナランドや《厳かなモノリス/Grim Monolith》を経由して,2-3ターン目に展開できれば,3-5ターン目のコンボ成立は手堅い

もちろん,丸砥石コンボだけでなく,《Helm of Obedience》と《虚空の力線/Leyline of the Void》/《安らかなる眠り/Rest in Peace》を使ったヘルムヴォイド/ヘルムピースの成立もサポートされる。丸砥石とヘルムコンボを両方使うのもありだ。

ここしばらく大きな活躍のなかった丸砥石コンボやヘルムコンボがトーナメントで復活するかもしれない。それに合わせてこれらのコンボパーツの値段も高騰する可能性を感じる。早めにカードを集めたほうがいいだろう。

《太陽の義士、ファートリ/Huatli, the Sun's Heart》

Huatli, the Sun's Heart / 太陽の義士、ファートリ (2)(緑/白)
伝説のプレインズウォーカー — ファートリ(Huatli)

あなたがコントロールしている各クリーチャーはそれぞれ、パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振る。
[-3]:あなたは、あなたがコントロールしているクリーチャーの中で最大のタフネスに等しい点数のライフを得る。
7

引用: 太陽の義士、ファートリ/Huatli, the Sun's Heart – MTG Wiki

これはトリッキーなカードだ。ループジャンクションとのコンボが強力だ。ループジャンクションで無限タフネスとなるので,このカードがあれば,そのまま無限ライフを取得でき,そのまま無限ダメージを与えることができる。

無限ライフだけではゲームに勝利できないことがそれなりにある。その欠点を補うことができるので,面白いカードだ。

ただし,ループジャンクションは3枚コンボのため,コンボ成立のハードルがやや高い。そして,プレインズウォーカーのサーチは《ゲートウォッチ招致/Call the Gatewatch》くらいしか軽いカードがなく,これまたなかなか課題はある。

《黒き剣のギデオン/Gideon Blackblade》

灯争大戦で新しいギデオンが2種類登場した。そのうち,こちらのギデオンは単純に軽くて強い。

Gideon Blackblade / 黒き剣のギデオン (1)(白)(白)
伝説のプレインズウォーカー — ギデオン(Gideon)

あなたのターンであるかぎり、黒き剣のギデオンは破壊不能を持つ4/4の人間(Human)・兵士(Soldier)クリーチャーになる。これはプレインズウォーカーでもある。
あなたのターン中に黒き剣のギデオンに与えられるダメージをすべて軽減する。
[+1]:あなたがコントロールしている他のクリーチャー最大1体を対象とする。ターン終了時まで、それは警戒か絆魂か破壊不能のうち、あなたが選んだ1つを得る。
[-6]:土地でないパーマネント1つを対象とし、それを追放する。
4

引用: 黒き剣のギデオン/Gideon Blackblade – MTG Wiki

3マナ4/4 破壊不能相当で,居残ると-6の効果でアドバンテージをとれる。+1効果で破壊不能を自軍に付与できるので,《神の怒り/Wrath of God》と相性がいい。

自分のターンに自動的にクリーチャー化するので,《剣を鍬に/Swords to Plowshares》には注意が必要だろう。

《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》のほうが使いやすいかもしれないが,軽いのでこのカードも十分強い。

その他,自分のメインカラーである白のカードで気になるカードをレビューする。

《奉謝の亡霊/Grateful Apparition》

Grateful Apparition / 奉謝の亡霊 (1)(白)
クリーチャー — スピリット(Spirit)

飛行
奉謝の亡霊がプレイヤー1人かプレインズウォーカー1体に戦闘ダメージを与えるたび、増殖を行う。(望む数のパーマネントやプレイヤーを選び、その後すでにそこにあるカウンター1種類につき、そのカウンターをもう1個与える。)
1/1

引用: 奉謝の亡霊/Grateful Apparition – MTG Wiki

2マナ1/1 飛行でプレイヤーに戦闘ダメージが入ると増殖が行える。単純に,プレインズウォーカーの忠誠度カウンターを増やしてもいいし,その他の+1/+1カウンターを増加させてもいい。2マナで回避能力持ちだと,無視できないだろう。《黒き剣のギデオン/Gideon Blackblade》など,3マナプレインズウォーカーと相性がいい。

レガシーで通用するかどうかは微妙だが,スタンダードでは《黒き剣のギデオン/Gideon Blackblade》と一緒に活躍しそうだ。

《高名な弁護士、トミク/Tomik, Distinguished Advokist》

Tomik, Distinguished Advokist / 高名な弁護士、トミク (白)(白)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) アドバイザー(Advisor)

飛行
戦場にある土地と墓地にある土地カードは、対戦相手がコントロールしている呪文や能力の対象にならない。
対戦相手は墓地から土地カードをプレイできない。
2/3

引用: 高名な弁護士、トミク/Tomik, Distinguished Advokist – MTG Wiki

強力な土地対策カードだ。土地単やロームを露骨に意識したようなカードだ。タフネスが3のおかげで,《護衛募集員/Recruiter of the Guard》でサーチできない代わりに,《罰する火/Punishing Fire》1回では除去されない。サイズ的に《セラの報復者/Serra Avenger》の立ち位置がやや怪しくなってきた。

ただ,単体のカードパワーがイマイチなので,メタゲーム次第だろうか。

《栄光の終焉/Finale of Glory》

Finale of Glory / 栄光の終焉 (X)(白)(白)
ソーサリー

警戒を持つ白の2/2の兵士(Soldier)クリーチャー・トークンをX体生成する。Xが10以上であるなら、飛行と警戒を持つ白の4/4の天使(Angel)クリーチャー・トークンもX体生成する。

引用: 栄光の終焉/Finale of Glory – MTG Wiki

トークン生成カードとしては,かなり高いパフォーマンスを誇る。《十字軍/Crusade》などでの強化を前提とするならば,《荒野の確保/Secure the Wastes》の方が効率がいいが,こちらも悪くない。

しかし,トークン系デッキはゲームを決めるのにやや時間がかかる。《難題の予見者/Thought-Knot Seer》や黒をタッチして手札破壊か,《虚空の杯/Chalice of the Void》,《三なる宝球/Trinisphere》などの妨害要素が必須だろう。

《ギデオンの勝利/Gideon's Triumph》

Gideon's Triumph / ギデオンの勝利 (1)(白)
インスタント

対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーはこのターンに攻撃したかブロックしたクリーチャー1体を生け贄に捧げる。あなたがギデオン(Gideon)・プレインズウォーカーをコントロールしているなら、代わりにそのプレイヤーは該当するクリーチャー2体を生け贄に捧げる。

引用: ギデオンの勝利/Gideon's Triumph – MTG Wiki

「攻撃したかブロックした」という記述が若干気になる。おそらく攻撃クリーチャー指定ステップかブロッククリーチャー指定ステップにキャスト可能だと解釈する。

《真の名の宿敵/True-Name Nemesis》や《大祖始/Progenitus》類の対策として使われていた《天界のほとばしり/Celestial Flare》の上位互換だろう。もちろんギデオンと組み合わせると強力だが,単体でも悪くない。

結論

灯争大戦で気になるカードをレビューした。

特に,《爆発域/Blast Zone》と《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》が強力だと感じた。《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》に関しては,レガシー環境のメタゲームを動かす可能性を感じる。

《爆発域/Blast Zone》は1枚以上,《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》は3枚以上購入するだろう。今のところ,両方共最安値が800円程度だ。自分の予想では,《爆発域/Blast Zone》は500円程度,《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》は1500円程度に落ち着くのではないかと予想している。

《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》は,少なくともスタンダードでは出番がなく,モダンでも微妙ではないかとみている。やはりこのカードの活躍場所はレガシーだろう。

今後の価格動向を見守る。

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