書評☆4 もう、名刺交換はするな。 | 名刺交換の極意,それは相手が話したいことと聞きたいことへの徹底

概要

名刺交換のコツについて調べていて読んだ一冊だ。

日本におけるパフォーマンス学の第一人者である著者による名刺交換の極意がまとまっている。まず,書名がいい。名刺交換の話なのに,名刺交換はするなという書名で人を惹き付ける。

そして,内容も具体的で効果的なものが多くてとても参考になった。特に,第1章に名刺交換の重要なポイントがまとまっている。第2章からは名刺交換後の人脈構成のコツが書かれている。

この第2章の内容が,名刺交換時の極意だろうと感じた。ポイントは相手の話したいことを話させ,相手の聞きたいことを話すということだ。

名刺交換の場だと,ついつい自分を売り込みたいので,自分の話をしがちだ。しかし,それだと相手の興味関心を引きつけることができず,その後の関係を構築するのが難しい。相手の話したいことを話させ,相手の聞きたいことをこちらも話す。こういうスタンスでいくのが大事そうだ。これをやるために,名刺に書かれている内容を瞬時に読み取り,それにあった質問や話をすることが大事だ。

参考

p. 27: 2 「元○○」の肩書きは無視しなさい

まずは「元」とついていたら、「今は使えないぞ!」とピンときてください。

元という肩書きには注意が必要だとわかった。

p. 27: 3 肩書きがズラリとあったら"どれ"を一番重視するか?

それらの肩書きの中で、彼が一番力を入れているところを確認するための、もっとも簡単な方法をお教えしましょう。

  • 「郵便物はどこに送ったらよろしいですか?」
  • 「専属の秘書さんが常駐しているところはどこですか?」
  • 「渡がアポイントをいただくには、どちらへご連絡したらよろしいですか?」

有力者は多数の肩書きを持っていることがある。どこに一番力を入れているか判断するのに,郵便物の送付先を尋ねるのはうまいと思った。名刺交換会の場の話題としてもよい。

p. 33: 5 「ミスター・ハズレくじ」を見抜く

「たとえ名刺の肩書きが立派でも、持ち主であるその人から『ハズレくじ』のオーラがでていたらやめなさい」


たくさんの人が集まる場所で、あなたがまず見つけるべきは「顔と姿勢の良い人」に限るのです。

たしかに,ハズレな人はハズレのオーラがでている。顔や姿勢が悪い人でいい人というのはそういない。

p. 39: 6 相手は、あなたに関心を持っているか?

名刺の肩書きが全部正しく、その持ち主は地位も収入も素晴らしい実力者であると仮定して、ではその人があなたにとって本当はどんな人物なのか?相手はあなたのことを、どう思っているのか?これをしっかりと把握することが重要です。


いつも背筋を伸ばしていること。いつも笑顔でいること。初対面の人にあったら、まずは笑顔であいさつすること。目の前の相手がどんな人かわからなくても、笑顔であいさつすること。

「笑顔には3つの効果があります。

  1. 相手の警戒心を解く
  2. 相手に親しさを伝える
  3. 相手のやる気を喚起する

ちゃんと覚えておきましょう」


半年前の会場でMさんが打つべき手は、少なくとも2つあったはずです。

  1. 「数日中に、渡の方からご連絡せせていただくには、どうしたらいいでしょうか?」と聞く
  2. 「相手が自分の名刺を見つめている時間の長さ」あるいは「質問の有無」で自分への関心度や好感度を把握

相手が自分に興味と持ってくれているかの見極めが重要だった。こちらの次の行動に対してポジティブなアクションがあるか,相手から自発的な行動があるか,ここでその後も付き合うかどうかを判断できる。

p. 46: "その人"は誰と話しているのか?

会場の2割は、当日の主役のK氏と同じくらいか、大体その前後のレベルの仕事をしている人々です。


しかし、あとの8割は、K氏またはそれに近い2割の人々と新たにお近づきになりたい、あるいは、彼らと「初対面」ではないけれど今よりもう少し親しくなりたいと思っている人。つまり、"ビジネスチャンスを窺っている人々"です。

先日の300人の会場にも、この二群が「混在」しているように見えました。

しかし、正確には、「混在」ではないのです。


後になってMさんに電話で伝えた「二群の見分け方」のヒントを、まあ1つだけお伝えしましょう。

「ミスター・ハズレくじ」は、恐らく乾杯が終わった瞬間に、食べ物のテーブルにダッシュしたのでしょう。


要するに、ヒマ人のところに長居をするな、ということ。

エグゼクティブクラスの人は、お互いをそれと認めている人と集まるのが常です。

あなたにダメ押しのことわざを、ひとつプレゼント。

「Birds of a feather flock together.」

日本語なら、「類は友を呼ぶ」。

誰と話しているかに目を凝らさないと、名刺交換の時間がムダになります。

これもよかった。立食パーティーだと,どう振る舞えばいいのかよくわからず,ひとまず暇そうにしている人に話しかけたりしていた。これは悪かった。VIPはVIPどうしで固まるから,ヒマ人に長居はせず,VIPに近づくべきだった。

p. 54: 8 場所から見抜く「主役」と「端役」

「相手」を見る前に大事なことで、パッと見てすぐわかるのが、「"その人"は会場のどの一にいるか」です。


そのU氏には、ひとつ素晴らしい「ステージ使用法の原則」があるようなのです。

「会場では入り口で止まるな。センターへ行け」だろうと思われます。

入り口にかじりついている人に、あまり重要な人はいない、当日の主役、つまり大物は、会場のひな壇のあたりか、その近く、要するにメインテーブルのあたりにいます。その主人公、つまり当日の「主役」に近しい人は、やはり会場のセンターに寄っていきます。


ひな壇、あるいは壇がない平坦なフロアでも、会場のセンターと思しきところには、今ビジネスで上昇気流に乗っている人が集まります。

なんとなくうまくいっていなかったり、自信のない人は会場のセンターではなく、センター外、つまり周辺(ペリフェラル)に集まります。

だから、MさんにもSさんにも、読者のあなたにも言いたいのです。

「『主役の場所』にいる人に、まず話しかけなざい」と。

名刺交換会の場の重要人物がどこにいて,どこにいる人に話しかければいいのかわかった。

成功者5人に共通するたった一つの名刺交換テクニック

自分の専門分野については自信がある。そして,新しいキーワードが来たときに,好奇心いっぱいに質問し,自分の分野に翻訳して返す。これが成功者の共通点のようです。

巻末に付属する20分ほどの特典音声をきいた。書籍内の原則と同じで,相手の話したいことを質問し,ききたいことを話すという原則に成功者はしたがっているということがわかった。

結論

名刺交換の場での有力者の見つけ方,そして名刺交換時の極意が書かれており,とても参考になった。

やはりだが,デール・カーネギーの「人を動かす」にある通り,特に初対面の場合,自分のことを差し置いてでも,相手への興味関心を示し続けることが重要だ。次回の名刺交換や立食パーティーでは,この本の内容を念頭に置いて,うまく振る舞えるようにしたい。

パーマリンク: https://senooken.jp/blog/2019/03/12/

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