書評☆3 Mastodon 入門ガイド | 使い方とさくらのクラウドを使ったサーバー構築方法の簡単な解説

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概要

分散SNSのMasotodonの入門書となっている。内容は大きく2部構成となっていた。

  1. MastodonのUI,使い方の解説
  2. さくらのクラウドによるMastodonサーバーの構築方法解説

前半のMastodonの使い方は,画面キャプチャーをふんだんに掲載しており,全くの初心者にとっては画面構成などが参考になるかもしれない。ただし,もともとがそんなに複雑なものでもないので,使っていればわかることかもしれない。

後半のサーバー構築方法はさくらのクラウドを使い,Dockerを使ったもので,できる限り簡単に説明しようとしているのを感じた。冒頭でMastodonのサーバー構成が図解されており,かなり複雑な構成になっていることに驚いた。PostgreSQL,SideKiq,Redisなどサーバーが何個も必要で,メールサーバーまで自前で立てている。おまけに,VPSで自分でDNSの設定までしないといけない。さすがに難しすぎる。

なので,さくらのクラウドに限定して解説していたのは悪くはなかった。ただし,複雑なことや込み入ったことの話がなくて物足りなかった。また,2017年8月の出版のため,今も同じ手順でインストールできるかどうかはわからない。

結論

日本でMastodonブームが起きたのは2017-04である。その4か月後ということで,比較的早めに出た本だ。

簡単な使い方から,インストール方法まで書いてあり,参考にはなる。しかし,込み入った話などはあまりなく,ページ数も160ページ程度と文量が少なく,物足りなかった。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2019/02/05/

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