書評☆2 IoT時代のサイバーセキュリティ | オムニバス形式で多数の著者による制御システムのセキュリティ動向解説

概要

2012年に設立された技術研究組合制御システムセキュリティセンター (CSSC: Control SYstem Security Center) の活動を中心に,制御系のサイバー攻撃に対する防御の動向をまとめられている。

制御系システムは,社会のインフラを担っており,重要であるが,情報が不十分とのことで,制御に関する話が多い。なじみのない話が多かったので,内容が難しかった。

また,220ページを9人の著者で,分担して担当している。そのため,1テーマあたり30ページくらいしか文量がなく,テーマごとの内容が浅くなってしまっていた。第3章 脅威の動向が一番参考になるかと思ったが,あくまで,概観や動向を解説しているだけで,具体的な内容が少なくあまり参考にならなかった。

参考文献が書かれているが,本文中での言及が少なく,わざわざ参考文献まで当たろうとは思えなかった。

結論

学者が9人も参加しており,文献引用があるにも関わらず,1テーマごとの文量が少なくなってしまい,薄い内容だった。

はじめにも書かれている通り,著者たちの活動の記録という意味合いが強く,読者のことが余り考えられていないと感じた。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2019/01/30/

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