書評☆2 どこでも誰とでも働ける | 意識の高い人間による意識の高い現場でだけ役に立つ成功体験が書かれた本

概要

今の仕事が退屈で辛くて,ネットで仕事が退屈なときにどうすればいいか調べていたときにみかけて興味を持って読んだ。

著者の尾原という人は有名人らしい。以下のような立派な経歴の持ち主だった。

  • 京都大学大学院工学研究科応用人工知能講座修了
  • マッキンゼー・アンド・カンパニー
  • NTTドコモ
  • リクルート
  • KLab
  • Google
  • 楽天
  • Fringe81

この本では,意識が高くて立派な経歴をもち勝組人生を謳歌している著者のこれまでの成功事例が紹介されたいわゆるポジショントーク満載な内容となっている。

成功体験しかしていない人間の成功例しか書かれていない本はあまり参考にならないと思っている。

案の定あまり参考にならなかった。だいたい,こういういわゆる意識高い系の実践例などというのは,同じレベルの意識高い人間が周りにいて初めて有効になる。じゃあ,この本の内容をあほな人間しかいないドブラック企業で通用するのかといわれたら,著者はこのような経験がないし,通用しないだろう。

結局,全てポジショントークであり普遍性はない。たまたま最初成功して,その成功が後ろにも継続しているだけだ。

どうせ書くなら,成功体験だけでなく,失敗体験もかいてほしい。成功しか書いていないならば,都合の悪いことを隠しているただの嘘つきと変わりないので,あまり内容も信用できない。

参考

3 グーグルが最高のブレスト相手になる理由

検索キーワードを探す基本動作はグーグル検索ですが、新着コンテンツを中心に見て回るときは、グーグルアラート (https://www.google.co.jp/alerts)が便利です。

グーグルアラートというサービスの存在を知らなかった。エゴサーチしたりするのに便利そうだと思った。

結論

いわゆる意識高い系の人間により書かれたポジショントークだった。人によっては役に立つと思える内容があったかもしれない。例えば,議事録のとり方などだ。

ただ,自分にとってはそこまで有益なものはなく,ときどき読む自己啓発本特有の意識高い文章を読むことになり,うんざりだった。

著者と似たような境遇の人には役に立つかもしれない。しかし,そのような人間は少数であり,結局読んでもなんとなく意識が上がった気がするだけで無駄に終わるだろう。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2018/10/25/

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