書評☆3 Arduinoで学ぶ組込みシステム入門 | 組込みシステムを学ぶための教科書

概要

これから組込みシステムを学ぼうとする読者を対象として,Arduinoを用いた組込みシステム開発手法を解説している。電子工作ではないので注意が必要だ。

おそらく工学部の電気電子工学科で学ぶような内容が解説されている。内容としては,大きく以下の3部構成に感じた。

  1. 組込みシステムのハードウェアやソフトウェアがどういう構成・仕組みになっているのかを解説
  2. Arduinoによるプログラミング実習
  3. モデリング作成技法など

電気電子工学を学んだことはなかったので,個人的には,最初のハードウェアやソフトウェアの構成の部分が参考になった。

元々,IoTに興味があり,IoTのプロトタイプ開発で使われるArduinoでどんなことができそうかを知るために読んだ。しかし,内容はIoTというよりは組込みシステムの基礎を解説したものであり,思っていたのと違った。

もう少し,電子工作でこんな面白いことができるみたいな内容を期待していたのだが,組込みシステムの基本とその技法について書かれている。一部,電子工作的な内容も出てくるが,あまり興味を持てるようなものではなかった。

結論

IoTの前段階の組込みシステムを学ぶための教科書だった。ハードウェアやソフトウェア,メモリーなどコンピューターの基本的な内容が書かれていて,そのあたりの知識はあまりないので参考になった。

全体的に大学の電気電子工学科の講義で使われるような感じで悪くはなかった。

ただし,電子工作的な内容はあまりないので,そのあたりに注意が必要だと感じた。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2018/08/09/

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