書評☆4 たのしくできるRaspberry Piとブレッドボードで電子工作 | wiringPiを用いたC言語でのRaspberry Pi開発

概要

wiringPiを用いたC言語でのRaspberry Piの電子工作開発方法を解説している。

Raspberry Piでの電子工作開発では,開発言語にPythonを使っているものがほとんどだ。そのため,C言語での開発方法を解説しているこの本は希少性が高い。

制作内容は以下のとおりだ。

  1. デジタル時計
  2. リアルタイムクロックICを使用したデジタル時計
  3. GPS時計
  4. しゃべる時計
  5. 温度・湿度計
  6. 気圧計
  7. ビンゴゲーム番号発生器
  8. クリスマスツリー
  9. ありがとうございます表示器

インターネットと通信する製作例は存在しないが,どれもオフラインでの製作例としては,実務的で役に立つものばかりだった。

C言語での開発では,やはりPythonと比べてコード量が多く,冗長になっている。

参考

p. 20: 8 wiringPiについて

wiringPiとは,Raspberry Piの汎用入出力ポートGPIOを制御するライブラリーで,このライブラリーを使用することで,Raspberry Piのハードウェアを意識しなくても簡単にプログラムを作ることができます。

本書はC言語でこのwiringPiを使用していますが,Ruby,Python,PHP,Perlなどの言語でも使用することが可能です。

wiringPiを使えば,Raspberry PiでもC言語での開発ができることがしれてよかった。

p. 50: コラム : アプリケーションの自動起動とシャットダウン

目的のプログラムを自動起動するようにするためには,/etc/rc.localの内容を書き換えます。


Raspberry Piの電源をオフにするときは,ディスプレイとマウスでシャットダウンしますが,本書で作成したプログラムは,自動機のためディスプレイもマウスも接続していませんので,GPIO18をGNDに接続すると,シャットダウンコマンドを実行し,安全に電源をオフします。

Raspberry Piを組込みシステムとして使うには,単独でオン・オフするための仕組みを施す必要がある。他書ではそのことが一切書いていなかったが,この本では書いてあり参考になった。

結論

自分が知る限り,唯一C言語でRaspberry Piの開発方法を解説している本なので,希少性が高い。

配線接続やコードがけっこう長いので,やや難易度は高めだと感じた。しかし,一つ一つはそんなに複雑なことをやっていないので,挑戦してみたいと思えれた。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2018/07/21/

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