書評☆2 自伝1/3,投資テク1/3,事例1/3 | 中華屋アルバイトのけいくんが年収1億円を稼ぐ1日1分投資

概要

いいとこのぼっちゃんである著者が学生時代に株式投資を始め,それで会社で働かずに至った理由や,投資のテクニック(テクニカル)が書いてある。 内容はおおまかに3部構成になっていた。
  1. 自伝
  2. 投資テクニック
  3. 事例
最初の自伝はただの自慢なので参考にならない。投資テクニックもよくある投資本に書いてある内容とだいたい同じでそんなに目新しいところはなかった。あったのは,「新値更新7日目が売りのタイミングの目安」というところ。 短く読みやすくはあったが,この本を読んで投資の役に立つとはあまり思えなかった。

参考箇所

p. 38: 不思議な値動きの小型株に可能性はあるか? つまり、100万円で買いを入れると1株当たり200円として5000株買うことになる。出来高が多くても1000株しかないのに、これではまず約定しない。
テクニカルでやる場合,出来高が大事になる。
p. 44: チャートの上昇と下落には再現性がある 最素に見えてきたのは、どの銘柄も下落は早いが上昇のスピードは遅いということだ。 上がるときはだらだらと3ヵ月くらいかけて上昇していくのに、下がるときはストンと1〜2ヵ月で落ちている。
株の上昇,下落の見方の一つとして参考になった。
p. 75: 実践を積みながら、「自分ルール」を確立する ・決算(四半期も含む)は持ち越さない ・ニュースで話題になった企業には投資しない ・小型株には投資しない ・チャートが安定しない銘柄には投資しない
参考になるルールだった。決算期は株価乱高下のタイミングなので,利益を取りやすい点でもあるが,確かに読みにくいのでその分リスクもある。安定している方がいいというのは納得だった。
p. 102: 利確ポイントがあいまいなときは「新値更新7日」で決める そんな苦い経験をしないためには、利益確定ポイントの目安を持つべきです。それが「新値更新」です。新値とは前より終値が高い、あるいは安い株価を指します。 新値をつけて7日目あたりが上げ止まり,下げ止まりになることが多いのです。
一つの目安として参考になるかもしれない。

まとめ

書籍のタイトルや書影が他の投資本と異質で,目を引いていた。図書館では予約がたくさん入っていて人気があった。しかし,内容はそんなにたいしたことはない。 同じテクニカルの本であれば,過去に読んだ「株は技術だ!」(https://book.senooken.jp/post/2017/12/22/)や「スマホで波乗り株投資法」(https://book.senooken.jp/post/2018/02/13/)のほうが参考になる。 文量は少なく,さらっと読めるので軽く読んでみるのはありかもしれない。 パーマリンク:https://book.senooken.jp/post/2018/06/08/

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