書評:はじめての人のための3000円投資生活

☆3:投資信託による確実で簡単な投資指南

将来に備えてお金を簡単で確実に増やす方法として毎月3000円ずつ投資信託に投資することを勧めている。

知識不足で損をしているかもしれないという事実をいくつかしれたのが良かった。例えば,年間の利益が20万円以下であれば源泉徴収なしの特定口座でも十分であったり,受け取り方を工夫すれば確定拠出年金はお得になるといった事例だ。

参考箇所

p. 053: ポイント2:口座の種類は「源泉徴収なしの特定口座」でOK

投資によって年間20万円以上の利益を出すと,確定申告をし,税金を納めることになります。

証券会社が確定申告を代行してくれるのだから,「源泉徴収あり」の方がおトクな感じがしますが,こちらを選ぶと,利益が20万円以下の場合でも,利益が発生した時点で,約20 %の税金が自動的に徴収されてしまいます。

今まで特定口座は源泉徴収ありにするのが楽でいいかと思っていたが,このようなお得な面があることは知らなかったので参考になった。

p. 086: NISAを無理に使う必要がない,これだけの理由

20万円を超える利益が出るのであれば,税制面のメリットが得られますが,月々300円からの投資の場合,最初のうちはそれほど大きな利益が出るわけではないため,NISAはマストではないといえます。

なんとなくNISAでやっておけばいいかと思っていたが,前述の年間20万円を考慮すると再検討する必要があると感じた。

p. 152: 3000円投資生活で,「確定拠出年金」を有利に運用する

しかしDC(確定拠出年金)には,ほかの投資と大きく違う点があります。それは,
●掛金が所得控除される。
●確定拠出年金の運用で得た利益は,運用期間中は非課税である。
●受け取る時も,一括の場合,「退職金控除」が適用される。
といった具合に,税制面で非常に優遇されている点です。

確定拠出年金は,掛金が所得控除されるが,受け取るときに税金がかかるので結局あまり意味がないのではないかと思っていた。受け取り方を工夫すれば,受け取り時にも税金控除を受けられることを初めて知った。もう少し調べておく必要があると感じた。

まとめ

年間20万円の非課税制度を利用することで,毎月3000円の少額投資だからこそ得になる可能性があることをしれたのが大きい。 もう少しお金について調べて,うまくやりくりしたほうがよいと思った。

パーマリンク:https://book.senooken.jp/post/2018/04/13/

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