大阪市営地下鉄のPiTaPaを使った割引サービス「フリースタイル」と「マイスタイル」

大阪市営地下鉄・バスのPiTaPaを使った割引サービスについて説明する。

定期券を購入するにあたって、大阪市営地下鉄の割引システムがよく分からなかったのでまとめる。ただし、バスはあまり使ったことがなくてよくわからないので割愛。

この割引サービスは大きく次の2つに分類される。

  • フリースタイル
  • マイスタイル

前提として,どちらもPiTaPaのクレジット決済(ポストペイ)を利用したシステムである。

フリースタイル

フリースタイル誰でも利用可能な割引システムだ。特徴は以下となる。

フリースタイルの特徴
  • 登録すれば誰でも利用可能
  • 一般と学生の区分がある→割引の率がちょっと違う。
  • 登録すると、利用実績に応じて割引。

割引額の計算方法を整理すると以下の内容となる。

早見表より、毎月1万円まで(9990円まで)の利用実績だと以下の支払額となる。

支払い額=ご利用額×0.9(学生だと×0.8)

このことから、フリースタイルに登録するだけで正規の運賃(料金)の10%割引(学生だと20%割引)となる。

ただし,大阪市交通局は3000円で3300円分の利用が可能な回数カードを販売している。回数カードを使えば,実質的に10 %割引となるので,フリースタイルと同じ割引となる。また,金券ショップを経由して回数カードを手に入れられればもう少し安くなるので,手間を惜しまなければ回数カードのほうが若干安い。

しかし,フリースタイルを活用すれば特に手間なく常に10 %割引を受けられる。特に,学生だと常に20%割引となり,回数カードよりも常に安くなるので,利用しない手はないだろう。

マイスタイル

マイスタイルとは,他社の区間指定割引と似た割引システムだ。

区間指定割引とは?

区間を定めて、その区間の一カ月分の定期代と実際に利用した額を比較して少ない方の額が適用する割引サービスのこと。鉄道会社によって、利用実績に応じて割引がある(例:阪急だと同一区間を10回以上利用すると11回目からの分は10%引き)。

このシステムだと、あまり乗車しない月であれば1か月の定期代よりも利用する額が少ないので区間指定割引の方がお得。

そうでなければ、一カ月定期代は6カ月定期÷6よりは高いので6カ月定期を買った方がお得であることがしばしば。

マイスタイルはこれと似ていて、上限額(通常の6カ月定期券の6分の1に相当額)と区間内で実際に利用した運賃(フリースタイルの割引が適用後)を比較して安い方の額が支払額として適用される。(一般と学生とで上限額は違う、ただし、マイスタイルの学生は駅近くの指定された学校の学生でなければならない)

つまり、普通に1か月の(磁気)定期券を購入するよりも確実に安くなる。なぜならば、6か月分の定期は割引がきいているのでこちらを1か月に換算した方が,単純に1か月の定期代より安くなるからだ。

区間の登録が必要であり,途中駅での下車に運賃が発生するパターンもあるのだが,通常の定期券よりもほぼ確実に安くなる。

対象区間の設定

マイスタイルでは乗車駅と降車駅に特徴がある。これが少しややこしいので仕組みを説明する(参照:大阪市交通局|地下鉄の対象駅の設定~お支払い額の計算)。

まず、マイスタイル申込時に希望する駅(自宅最寄り駅と勤務先・通学先の最寄り駅)の2箇所を登録する。ここで登録した駅を「登録駅」とよぶ。登録駅を起点として,それぞれの登録駅から一区間の範囲で重複する駅を「対象駅」をよぶ。

「登録駅から対象駅」、「対象駅から登録駅」の行き来も区間内での利用として扱われる。しかし、「対象駅から対象駅」や,「対象外の駅が起点」となる場合は別途請求(フリースタイルのみが適用)となる。この点は通常の定期券と異なるので注意が必要だ。

文章だけだとわかりにくいので,例を示す(参照:大阪市交通局|地下鉄・バスプランの乗り方)。以下の4駅の経路を考える。

A→B→C→D

ここで,AとDを「登録駅」として,AにとってCまでが一区間、Dにとって、Bまでが一区間とする。この場合,AとDからの一区間の範囲で重なっているので,BとCは「対象駅」となる。

このとき、A→BやC→D、B→D、C→A(それぞれ逆もあり)はいくら乗車しても定期券代相当額内で利用可能だ(特定の利用)。ただし,B→C、C→Bは登録駅がどちらにもないので別料金となる(特定外の利用)。

また,登録駅と対象駅には例外がある(参照:大阪市交通局|マイスタイルの注意事項)。

「梅田」、「西梅田」、「東梅田」は同一駅として扱われる。他にも、「心斎橋駅」と「四ツ橋駅」も同一扱いする。したがって,これらの内の一つでも対象駅か登録駅になると範囲が広がるのでお得だ。

他社線との接続

大阪市交通は阪急や近鉄など他社線と接続している。具体的には,阪急京都線の「天神橋筋六丁目」,北大阪急行線では「江坂駅」、近鉄線では「長田駅」が該当する。

この場合の登録駅やカウントはどうなるのか疑問だった。この問題については,以下の通りの扱いとなる。

Q2
阪急線から天神橋筋六丁目駅を経由して堺筋本町駅まで通勤で利用しています。マイスタイルではどの駅を登録すればいいのですか?

A2
「天神橋筋六丁目駅」と「堺筋本町駅」をご登録ください。
天神橋筋六丁目駅で途中下車していただく必要はありません。

(参考)同じように相互直通している北大阪急行線からは「江坂駅」、近鉄線は「長田駅」をご登録ください。

大阪市交通局|PiTaPa(ピタパ)サービスに関するよくあるご質問

上記回答にある通り,接続される乗車の場合は自動で判定されるので、降車しなくても大丈夫だ。登録駅に接続駅(天神橋筋六丁目,江坂駅,長田駅)を指定しておけばよい。

この問題については以下のページも参考になる。

PiTaPaカードの申し込み方法

他社線と接続している場合、阪急だとSTACIA PiTaPaカードで、阪急の区間をIC定期か区間指定割引で買って、市営地下鉄の部分はマイスタイル でやるとよい。別に阪急部分は磁気定期券でもよいが、それだと複数枚カードを持ち歩く必要がある。STACIA PiTaPaにすると1枚ですむ。

ちなみにマイスタイル、フリースタイルの申込みはPiTaPaのついたカードを持って行って、「天神橋筋六丁目」を除く市営地下鉄の定期券売り場にいけばよい。学生の場合,学生証が必要であり、さらにマイスタを申し込む場合は通学証明証も必要となるので注意する。

定期券売り場は,梅田,なんば,天王寺,谷町九丁目,堺筋本町などにあるので,最寄りの駅を利用しよう。

フリースタイルとマイスタイルは,15日までに申し込むとその月から適用される。16日以降に申し込むと翌月から適用される。月末または月初に申し込むのがお得だろう。

まとめ

大阪市営地下鉄の「フリースタイル」と「マイスタイル」について解説した。これらのサービスは,たいていの場合は安くなるので利用しない手はないだろう。

ただし,IC定期券を使う都合,格安切符との併用が難しくなる。そのため,定期券を使わず,大阪市営交通範囲外の駅を使うことが多い場合,磁気定期券のほうがお得になる可能性はある。

また,一年間PiTaPaを使わない場合は維持手数料1050円が掛かるので注意する。[契約書 15条[退会]]により、PiTaPaを必要書類とともに契約会社に返還すると解約となり,維持手数料は発生しなくなる。引っ越しなどにより使わなくなった場合は忘れずに解約しておこう。

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